今日の躓き石 「セットアッパ」 またも
2014/09/26
今回は、送りっ放しのNHK BS1のコメンテーターの話ではない。権威ある校正部門があり、したがって、深く信頼している毎日新聞が、取りこぼしているので、しばらく失意の内に燻っていたのである。
朝刊スポーツ欄で、「鉄壁のセットアッパ」と書かれている中継ぎ投手が、押出四球を四個与えたという話である。本欄筆者は、敗戦の責任を一人の失敗に被せる書き方は好まないのだが、今回は、そこを論議しているのではない。
毎度のことなので、嫌気がするが、セットアップは、一個の動詞ではなく、set(動詞)にup(前置詞)が続いている言葉なので、upをupperにするのは、中学生でも間違いとわかるものである。まともな言葉の英語には、そんな言葉は無いのである。
中学生にわかることがわからないと言うことは、小学生レベルの言葉遣いと思われる。
この手の言葉を全国紙の紙面に見るとは情けない。関係者一同、中学校の英語から出直す方が良いのではないかな。
記名している担当記者は、無名の新米ではなく、一人前の記者として、ある程度紙面を任されているのだろうから手ひどく言うが、この先の人生を、間違った言葉を使い続けて、過ち多い人生にするか、この機会に悔い改め、清潔な言葉を使う人生にするか、分岐点にきている。まだ、遅くはないので、生き急がずに、丁寧に生きて欲しいものである。
冗談はさておき、天下の毎日新聞が紙面で使えば、良い子も揃ってまねをするものである。もっと、丁寧に紙面作りをして欲しいものである。
因みに、今夜のプロ野球中継で、GAORAのアナウンサーと解説者は、「スプリット」(ボール)、ないしは、「スプリットフィンガー」(ボール)と呼んで、意識して言葉使いを正しているのには、すこぶる好感を持つのである。
以上
« 今日の躓き石 「スプリッタ」 | トップページ | 今日の躓き石 「ナックルボーラ」 も 生きている »
「今日の躓き石」カテゴリの記事
- 今日の躓き石 NHK 「ほっと関西」 無残な「リベンジ」晒しの摘発(2025.02.28)
- 今日の躓き石 皇后杯サッカー決勝戦の「リベンジ」不祥事(2025.01.25)
- 今日の躓き石 毎日新聞高校駅伝記事の汚点 上位校に「リベンジ」の汚名(2024.12.23)
- 今日の躓き石 「毎日ことば」 第1219回 「今年の漢字本命?」の迷走(2024.12.12)
- 今日の躓き石 NHK 「英雄たちの選択」 地震防災のレジェンドに泥をぬる『リベンジ』罵倒(2024.12.10)
コメント