今日の躓き石 「厳しすぎ」
2014/09/22
いや、毎日新聞夕刊社会面の今日の紙面が問題というわけではない。しばらく前の紙面の問題なのだが、話題として言いそびれたので、ここ出てできたのである。
「客引き 全面禁止」記事の中の小見出しで、
店員ら 「厳しすぎ」「続ける」
とある「厳しすぎ」が、褒めているのか、貶しているのか、わからないのである。
当記名記事の筆者2名は、何も大きな間違はしていないが、軽率な同僚に足を引っ張られているのである。
いや、ちゃんと、「厳しすぎる」と言葉を端折らずにいれ
ば、そんないらぬ突っ込みは避けられたのだが、「厳しすぎ」で終えているので、店員が規制を褒めているようにとられかねないのである。一字横着しただけで、随分品位が落ちている。
いや、全国紙の社会面だから、崩れた言い方にはなっていないと思いたいのだが、しばらく前の記事で、高校生が世界的な好成績を上げたときの高校教師のコメントとして、すごすぎるといった感じの崩れた言い回しが、注釈なしにそのまま載っていたので、毎日新聞の基準が変わったのかと感じていたのである。
高校教師といえども、現代の若者だから、崩れた言い方に引きずられるのはしかたないとしても、毎日は新聞の社会面にそのまま載せるのはまずいと思ったのだが、その頃は、文句付けのブログを書くつもりはなかったので、読者としては、泣き寝入りしたのである。
ここでこうしてみると、全国紙としての言葉の基準が崩れると、見出しだけ見たときに報道の真意が誤解される可能性が生まれていることになる。
是非、毅然と、正しい言葉遣いを守り、報道の信頼性を守っていただきたいものである。
以上
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