消えた躓き石 「投手陣が崩れ」
14/9/14
このブログが、けなしっ放しではないところをお見せしたい。
今朝の毎日新聞スポーツ欄の阪神戦報道には感服した。
客観報道の姿勢が端的に出ているのが、タイトルに書いた表現である。過去の報道の流れで行くと、「総」崩れと書いてしまいそうだが、それでは、先発が一回で降りた後、急きょ登板した二番手が、3回を6三振ノーヒットに封じた功績が消えてしまう。
余談だが、在阪のスポーツ紙は、3イニングパーフェクトリリーフを書き立てるのかなと思う。でないと、駅売りがガタ落ちになって商売にならない。
今朝の紙面は、大きく報道している敗戦であるが、別の場所で、「投手陣が崩壊」と書くように、5人のうち3人が17点取られたのが敗因であり、ということは、投手陣全体に敗戦責任があり、「乱れに乱れた」と書かれてもその通りとしか言いようがあるまい。
言葉遣いを抑制しても、要点を締めていけば、的確な報道はできるのである。
一流全国紙の報道は、いつも、かくありたいものである。
それにしても、ここ数年、9月に入ったペナントレースの分水嶺といいたいところで、峠を越えて先に進めないのは、チームとして非力と感じざるを得ないが、ちょっと、いや、つくづく不甲斐ないのである。記者の筆が、怒りで曲がらないのは、よほどの修行のたまものであろう。
以上
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