今日の躓き石 「世界観」
2014/9/6
ぞろりと、言葉の誤用が広がると、思わぬところで不意打ちを食らって、おでこに冷たいなまこが触れた感じになる。
字面から描き出して予測したものの姿と違うものが現れると、まことに「違和感」、いや、「違和観」があって、不愉快である。
「世界観」は、ある人が、世界をどう観ているかというのものである。
その人が、妄想か空想かで描き出した(架空)「世界」、というか、「世界像」を言うものではない。
どうも、この誤用は、アニメ系の世界で始まったらしいが、漢字入力の誤変換から始まったような感じがする。勘違いの多い世界である。
そして、今や、普通の小説世界でも援用されている。言葉に厳格なはずの文学界で、誤用が拡散しているのは、痛ましいもののがあるが、さすがに、今のところ汚染されかけているのは、マスコミ系である。まだ、間に合う。かくも異様な言葉遣いが、これ以上文学界に広がりませんように。
そして、目新しい言葉が耳に入ると、めったやたらに、取り入れてしまう食欲と未消化のまま再拡散させる無責任な悪癖が、一日も早く治癒されますように。
カーペンターズの歌にあった。 カーペンターズの歌にあった。
英語のタイトルは、Bless the beasts and the childrenだが「動物とこどもたちの詩」となっている。
原文lyricを引用すると、著作権違反になるので、ここでは私訳わ書きます。
野に生きるものたちとこどもたちに 祝福を与えてください。
なぜなら この世界は、永遠に、彼らの観ている世界とは違うのですから。
戯れに、私訳を英訳すると以下のようになる。英文詩のルールである脚韻を守っていないし、字余りなので歌うこともできない代物である。
Bless the creatures in the wildeness and the children all over the world.
Because, this world can never be like the world they would love to see, now and forever.
これが、「世界観」というものである。
以上
一部補充 2014/10/15
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