今日の躓き石 「行くぞー」それとも「IGZO」
2015/02/27
今回は、マスメディアの記事批判ではなくて、もう少し緩やかなものです。
報道によれば、シャープの「IGZO」商標を無効とする知財高裁の判決が出たとのことです。根拠として、IGZOは、構成成分の元素記号に由来するというもののようです。
当方は、判決文自体を見たわけでもなく、また、商標に関する専門家でもないので、マスメディアの報道から判断しています。
しかし、この判決は、一般人のIGZO商標に対する理解と離れているように思います。一般人は、IGZOが「構成成分の元素記号に由来」することには思い至らず、発音の「イグゾー」だけ聞き取れているように思うのです。商標は、学術的な事項ではないように思うのです。
「イグゾー」と言う言葉を聞いて、一般人が思いつくのは、「いくぞー」、「行くぞー」(方言バッシングではない)であり、液晶業界の王座から転落したシャープが、退勢挽回に挑む号令のように聞こえるのです。
英語で言えば、Let's go!であり、イタリア語で言えば、Andante!である、いや、イタリア語には自信がないが、ついつい、フィガロの結婚を思い出してしまったのです。
知財高裁の上位にあるのは最高裁ですが、マスメディアの見方は、これで勝負がついたとの報道のようです。まあ、控訴したとしても、最高裁は、別に商標に関する専門知識が備わっているわけではなく、知財高裁の法律解釈、適用に誤りがあったときに訂正するだけですから、わけもなく、知財高裁の判決での判断が覆るわけではないのです。
因みに、当方の意見は、単なる判官贔屓でないのです。シャープの株式を(若干数)保有しているので、利害関係があります。
と言っても、別に、当方は当閑散ブログの主催者であり、、マスメディアの不偏不党の倫理観を要求されているわけではないし、商標に関してもっともらしく発言しても、所定の学識を保証するものでもないのです。単なる、素人考えの表明です。
以上