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2015年6月 6日 (土)

今日の躓き石 水洗トイレの水流で発電

                                         2015/06/06

 いや、なかなか素っ頓狂なアイデアであるが、世に出てしまったので、率直に批判せざるを得ない。

 下記は、6月2日付ニュースリリースである。

東北大学との産学共同による研究
災害時にも快適に使用できる「ゼロ・エネルギー・トイレ」開発の一環として
水洗便器への給水で発電した電力により照明電源を賄うことに成功

 リリースの記事では、災害時、停電から復旧していなくても、水道が通じていれば、水道水の水流で発電して、非常用照明の電源とするとおっしゃる。
 ちょっと聞くと、なかなか気の効いた発明と思えるが、本当にそうだろうか。星霜を経た年寄りは、こうした「新発明」をそのまま受け取らないのである。

 見たところ、この発明は、家庭用水道の話でなく、大学やオフィスのような業務施設の話のようである。しかし、そうした施設の「水道」は、いわゆる「市水」(記事の例では、仙台市水道局)配管に接続しているとは思えない。
 市水配管に接続している家庭用水道は別として、こうした施設では、市水を施設の受水槽に一旦貯水してから、施設の電動揚水ポンプで高架水槽に汲み上げ、落差を利用して、施設内の各水栓に給水するものである。

 停電時、市営水道局の配水ポンプが非常用電源で動作すると水道は通じるのだが、一方、施設の電動ポンプは動作しないので、高架水槽が空になれば、水洗トイレに水流は来ないと言うことである。

 と言うことで、素人考えで恐縮だが、この発明は実用にならないのではないかと思う。

 どのみち、当発明が組み込まれる全体システムは「蓄電」を前提にしているのだから、照明の分の少々の電力は蓄電しておけば、耐久性が心配になる機器が減るだけ好都合ではないかと、年寄りは憶測するのである。

以上

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