今日の躓き石 「リ**ジ」退治
2015/07/02
今日は朝から、NHK BS1の女子サッカーワールドカップの準決勝中継で、日本チームが勝つところを見て、大変気持ちの良い朝なのだが、番組の締めの部分で、問題発言を聞いてしまった。
決勝の相手には、オリンピックの決勝で負けているので、これは「リベンジ」だと解説者が言うとNHKのアナウンサーまで、「リベンジ」だとおっしゃる。折角、インタビューに出た選手が、このことばを避けて、すがすがしい印象を保っていたのに、報道の専門家がこの発言では、ぶちこわしである。
「リベンジ」は、復讐である。それも、たいていの場合は、血なまぐさい行為である。日本であえて類推するなら、江戸時代の仇討ちである。
それにしても、オリンピックで、日本チームは、何か不当な仕打ちを受けて、仕返しをしたいのだろうか。
それとも、当然日本が勝つべき試合に負けたのだから、それだけで、復讐の対象として認められるのだろうか。
今日の相手は、イングランドであった。もし、こうした不用意なコメントが直訳されて伝わったら、日本というのは、何という野蛮な国かと呆れることだろう。(と言っても、オーストラリアやUSAが、英語の乱れに鈍感な人たちだけでできていると主張していわけではないのだが)
一番、普通な感じ方は、日本チームは、ディフェンディングチャンピオンの誇りを持って闘うという所だろう。どこかで、準決勝の向こうの枝が、ランキング世界1位と2位との事実上の決勝戦だ、などと放言があったと報道されているが、今回の決勝が終わるまでは、日本がワールドカップのNo. 1なのである。
くれぐれも、血なまぐさい言葉遣いを、子供達の世代に伝えないように、特に、プロの報道では、注意して欲しいのである。
以上
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