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2015年7月 3日 (金)

今日の躓き石 自滅点をめぐって

                                                2015/07/03
 今回の題材は、毎日新聞大阪朝刊第13版である。

 余録が見事である。日本チームの勝ち越し点に対して最善を尽くしたプレーヤーのミスを責めるべきではないという論調は、毎日新聞の見識を示す
ものであり、貴重である。

 ただし、あれをミスと呼ぶのは、依然として本人に対してかわいそうである。
 結果を失敗と成功に分けるなら、失敗だろうが、成功する可能性が低いプレーにチャレンジした結果であり、テニス用語で言うなら、”Forced error"である。してみると、英語では、Errorには、それほど非難の意味はないのだろうが、日本語で書かれていると、失敗に伴う非難の口調は避けがたいのである。

 あの場面で、ディフェンダーは、自分が止めなければ失点するという状況のもと、最善のプレーを選択したのであり、最善の努力をしたが、失点になったのである。これをミスというのは、本当にかわいそうである。
 それよりもなによりも褒めたいのは、相手のディフェンダーをそこまで追い詰めた、日本側の見事な攻めである。直接的には、絶妙のクロスを出したプレーヤーのアシストであるが、あわせて、これにタイミングを合わせてゴール前に駆け込んだ二人である。ボールに触りはしなかったが、クロスが通れば必ずゴールを決めるという二人の存在がボールをゴールに押し込んだと言える。
 そして、このように完璧な攻めが実現したのは、90分の最後に来て相手の集中力が低下したのに対して日本チーム全体の攻撃力が爆発したと言うことである。

 さて、スポーツ面記事は、周辺の関係者の意見を取り込んだのであろう、適切な書きぶりである。当のプレーヤー達のコメントは、ほぼ的確に取り出されていると思う。攻めが狙い通りに決まったので点が取れた、という大局的な視点がチーム内で共有されていたと感じられる。
 部分的に取りだしたコメントは、傲慢とも取られかねないが、専門的にはその通りなのだろう。それでこそ、イングランドのディフェンダーは救われるのである。敗者に対する無用のいたわりは、不要なのである。

 前回採り上げた夕刊スポーツ面記事は、記者の見識を露呈する物で不満だった。「自滅」と書いて相手プレーヤーの愚行であったかのように罵っていたので、それでは、プレーヤーがかわいそうだと歎いたのである。これを受けた朝刊記事は、夕刊の不出来を打ち消せるものではないが、読者の多くに、事態の全貌が的確に伝わったという点では、ご同慶に堪えない。

 それにしても、第一面記事で担当記者のペンは冷酷である。日本チームに対して、「身体能力が劣る」と決めつけていて、気の毒である。サッカー選手に対して、「身体能力が劣る」と言うからには、背が低い、足が遅い、持久力がない、反射神経が鈍いなどの包括的な批判と見られるのである。ちょっと、決めつけがひどすぎるのではないか。

 これは、言葉に間違いがあるとか、禁句を使っているとかの問題ではないが、全国紙の報道として、言葉遣いが粗雑である。(今朝は機嫌が悪いのである)

以上

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