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2015年8月12日 (水)

今日の躓き石 大谷に「リ**ジ」???

                                     20150812
 今日は、大変情けない記事を書かねばならない。愛読紙として信頼していた毎日新聞に、ドンと裏切られたのである。
 問題の記事は、大阪13版のスポーツ面に、デカっと書き立てられている。

 しかも、この「リ**ジ」は、用語自体が不適切な上に、言葉の使い方が間違っている。

 パリーグ2チームの角逐で、西武の岸投手が日ハムの大谷投手との投げ合いで繰り返し後れを取ったと言っても、正々堂々の勝負、フェアな試合の勝敗であり、おぞましくもどろどろした遺恨が発生するはずはない。時代劇でも、正々堂々の立ち会いでは、負けた側の敵討ちは認められず、勝った側は処罰されない。そういうものと思う。

 また、敗戦投手になるのは、確かに点を取られたせいだろうが、相手投手を打てなかった味方野手陣の力不足が大いに影響しているのである。投手が対戦するのは、野手陣であって、投手同士がいがみ合うわけではない。

 投手が、チームの勝敗を一身に背負って、負け試合を根拠に相手投手を恨んで闘うというのは、プロスポーツの世界では、禁物である。

 毎試合敗戦投手は必ず発生するのだから、それぞれに試合の責任を押しつけていたら、投手は、全て背信の徒になってしまう。それでは、スポーツの本分は見えなくなってしまう。

 結局、遺恨のないところに遺恨を描き出して、無理難題を書き立てているのは、戦前以来の大時代なスポーツジャーナリズムの汚点である。そんなふうに報道の大義に反する無法な書き方をしなくても、選手の中にあるファイトは、表現できるはずである。

 冒頭に「情けないと書いたのは、そのような汚点を正そうとしない毎日新聞校閲部の無為無策である。全国紙、一般紙の節度を忘れて欲しくないのである。

 今回の暴走で、折角、着々と続いていた「リ**ジ」無使用の効果が、一気に無に帰したのである。たった一人の、一度の思い違いが、後世に「リ**ジ」伝道師としての毎日新聞という不滅の汚名を残すのである。

 いやはや、NHKも、毎日新聞も、信頼できないとしたら、言葉の守り人は死に絶えて、伝説(レジェンド)になったのだろうか。

以上

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