今日の躓き石 セットアップの話
2015/09/01
当ブログでは、毎日新聞の次に多い回数、NHKに難癖を付けているので、誤解されているかも知れないが、NHKの言葉遣いは、潔癖なほど折り目正しいと思う。
例えば、元々は、野球界の誤用で始まり、今や俗語として広く定着しているように見える「ナイター」でも、好ましくないカタカナ言葉として扱い、極力使用しないことに決めているようである。
今回は、BS-1のWorld Sports MLBでキャプションまで表示して、クローザーの前に投げるリリーフを「セットアップマン」と呼び立てていた。この番組は、語り手役のコメントやゲストの発言などで、妖しい言葉遣いに走ることがあるのだが、今回は(定例通り)台本段階で用語を統一したようである。
とは言え、ここで姿勢を正しても、一般のスポーツメディア関係者は、おしなべて言葉遣いに無頓着なので、一度曲がった流れが真っ直ぐに戻るまでには、何年もかかるのだろうと思う。
一度染みついた悪い癖は、指摘、指導を受けても治らないことが多い。Die-hardの代表である。
今回は、NHKの地道な活動に賛辞を捧げたいと思う。
以上
« 今日の躓き石 「アイドリングストップ機能」の謎 | トップページ | 今日の躓き石 報道された「人生初」失言 »
「今日の躓き石」カテゴリの記事
- 今日の躓き石 毎日新聞がこだわる過去の遺物用語「ナイター」の怪(2022.05.24)
- 今日の躓き石 誤解・誤訳の始まり 否定表現の「和英」食い違い(2022.04.25)
- 今日の躓き石 囲碁界の悪弊か、主催紙の混迷か、本因坊の「リベンジ」宣言か(2022.04.05)
- 今日の躓き石 NHKBS1 「トレールランニング」の「リベンジ」蔓延防止 まだ遅くないか、もう遅いか(2022.04.03)
- 今日の躓き石 NHKBS 「ワースト」シーズンの始まりか、改善のシーズンか(2022.04.01)
コメント