週刊将棋休刊予告について
2015/10/21
当ブログ筆者が宅配講読している「週刊将棋」(タブロイド判 通常24面の将棋専門誌 「週将」)が、来年三月末を以て休刊となるという予告である。世の習いとして、こうした休刊紙が復刊されることはまれなので、事実上、「終刊」と言うことなのだと受け取るしかない。
休刊の理由は、発行部数の減少により収入の減少であり、発行部数の減少は、電子媒体に食われてとのことのようだ。この手の事情の定番と言えるものである。そりゃそうだろうなと思うのである。問題点の原因がわかっていても、解決策のない一例である。
週刊将棋は、日本将棋連盟(日将連)にとって、重要この上ない刊行物であるので、にもかかわらず休刊すると言うことは、余程に経営不振なのだと思わざるを得ない。残念なことである。
半世紀を超える将棋愛好家であり、週将第一号から、ほぼ全号制覇(多分、買い漏らしは、十号以下と思う)していて、近年は宅配講読にして、週初めに確実に届き、生活の一部と感じていたのだが、半年先にはなくなってしまうのは、寂しいことである。
以前は、長年にわたって、月刊誌「将棋世界」を毎月買い込んでいたが、月刊誌講読が少し重すぎると感じるようになって、週将併読となり、すんなりと週将単独に切り替わったのであった。
さて、ここまで書いたように、世間一般と異なり、当ブログ筆者は、紙媒体の熱烈な信奉者である。と言うことは、こてこての少数派であり、なにしろ資金力がないから、餓えた週将の腹の足しになるものが提供できるか不明である。
と言うことで、一読者としては、週将代替のデジタル出版物は、是非登場して欲しいと思う。
何しろ、ウェブサイトの記事は、大抵の場合、新聞の記事に比べて執筆態度が軽くて、頼りないと感じているからである。
当方は、休刊報道に付随して一部メディアでコメントされている「近年はネットでの対局中継が普及し、媒体としての役割を終えた」などとは思っていないのである。
将棋に関する報道は、対局手順の速報だけに意義があるのではないし、それが媒体の使命の全てではないはずである。週将の経営不振は、単に、世間の風潮、それも、次代を担うべき若い世代の勘違いが引き起こした経済性原理の問題であると思う。
使命というならば、週刊将棋の使命は不滅であると思う。
新聞全国紙のように執筆者の書いた記事が編集部内でチェックされ、校閲されているというプロの仕事の重みが欲しいのである。紙媒体に匹敵する重みのあるデジタル「週将」を待望するのである。
当ブログ筆者は、60代後半という実年齢にかかわらず、デスクトップPCと共に、タブレットPCもアンドロイドタブレットも愛用している達者な読書人なので、以上のように待望するのである。そうでなければ、喪失(ロス)になるところである。
以上
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