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2015年10月25日 (日)

今日の躓き石 無責任な放談記事

                                                                                  2015/10/24
 無責任な言いたい放題記事がまた浮上してきた。エセ「省エネ」談義の悪例である。 

え、怖い……家電の待機電力はここまで電気代を上げていた! 

 ITmediaサイトのスペシャル記事であるから、サイトとして最善を尽くした記事と予測したのだが、あっさり裏切られて、怒っているのである。

 まあ、記事筆者の幼児体験や個人生活の苦境に起因するのではないかと懸念される感情の動揺には、さすがに当ブログ筆者も干渉できないが、金を取って記事を書いているはずのプロの執筆者が、世間の不明を正し、理解を図るべき記事を「え、怖い」で始めていては、信用も何もないのである。

 「1ワットの待機電力でも年間で約193円もの損失につなが」ると言うが、便利の対価を支払うのを「損失」と決めつけるのは、無茶というものである。193円は、1日当たり50銭強であり、はした金以下である。大声で言い立てる金額にほど遠い。
 ひょっとして、落語の「まんじゅう怖い」のパロディーかと思ったが、そうではないようだ。

 続いて、10ワットなら、20ワットならと言うから、100ワットならと言うかと思ったら、逆戻りして、2ワット程度の話になる。いったい、どれだけの運転電力を使っている前提の話なのだろうか。比較の対象が、書かれていない。

 写真には、一万円札が写っているが、待機電力で1万円かかるとしたら、ご自宅は、月数十万円の電気代かと推測するのである。毎月数十万円かかるのなら、年間数百万円であり、年1万円の待機電力の節約談義どころではないと言うのが常識の考え方である。

 言い分のもととして、無造作に、「エアコンの待機電力の目安は2.4ワット、デスクトップPCは2ワットの待機電力がある」と言っているが、根拠不明である。憶測や風説を根拠に記事を書いて収入が得られというのは、太平楽で結構なご身分と言わざるを得ない。
 「エアコン」と無造作にひとくくりにしているが、大小、新旧、千差万別である。また、「エアコンの待機電力」とは、どこに消費されているのかもわからないから、価値判断ができないとも言える。寒冷地での凍結防止ヒーターの電力のように性能維持に必要不可欠な電力であれば、「損失」に計上すること自体が無茶である。

 デスクトップPCは、20年以上前と思われる太古から、大変厳しい米国の省エネ基準に合致しているものだから、シャットダウンさえしていれば、消費電力ゼロのはずである。シャットダウンしても消費電力があるとしたら、USB給電やネットワーク接続維持が目的なのか、あるいは、何かのきっかけで始動する仕掛けを持っているかである。

 使用者の設定で待機しているのであれば、それを「損失」と呼ぶのは無茶である。再起動時間を惜しんでシャットダウンせずにスリープなどにしているとしたら、それは本人の勝手である。

 対策として、「シンプルに使わない家電のコンセントは抜く」と手垢の付いた表現で言い放っているが、写真のようなコンセントは壁に作り付けになっていて抜けるものではない電源コンセントからプラグを抜くのだろうが、文明人は、そんな不便をしないで済ませたいものである。不便をしない代償は、ある程度支払うというのが文明人である。

 「最新家電は省エネ化によって待機電力がほとんどゼロ」と言うが、最新とは何年前から言うのだろうか。根拠不明であるから、判断のしようがない。(家電の省電力が大きく進んだのは、第一次の石油ショック直後の各メーカーの努力によるものである) ひょっとして、どこかのお役所が得意としているように、古びた書類のコピーから書き起こした注意書きを見ているのではないかと疑いたくなる。

 まして、製品が動いているのに、僅かな待機電力を理由に新品と買い換えるというのは、どんな根拠なのか、ひょっとして、電機メーカーの指示で書いているのだろうかと、「ステマ」疑惑までわいてくる。

 僅かな字数で、よくこれだけ混乱した書きぶりなのか感心するのである。

 以下、何か実証めいた記事が続くのかと思ったら、意味不明の壁面コンセント写真でおしまいである。

 「省エネ」という世間受けの取れるネタで、太古常識の蒸し返しやら物知らずだから言える場当たりな思いつきを、ぐずついた言い回しでしゃれのめ して一丁上がりと言うことか。

 当ブログのように無償・無給で書いている個人ブログであれば、何を言ってもその場限りであるが、ITmedia Lifestyleと言う有力メディアでここまで無責任な放言がまかり通るとしたら、メディア自体の信頼性にも不審を覚えるのである。

 当ブログ筆 者は、弱いものいじめは大嫌いだが、一流サイトの「暖簾」に隠れた書き手は、弱者とは思わないので、こうして全力で叩いているのである。

 ちゃんと修行して、まともな記事が書けるようになってから出直すべきである。(また、糠に釘を打って大汗をかいてしまった)

以上


 

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