今日の躓き石 鳥肌ものの話
2015/10/27
本日の題材は、NHKBS-1の日本シリーズ第三戦実況であった。と言っても、ずっと全部視聴していたわけではないし、それほど耳をそばだてていたものでもない。
手の空いたところで、試合終了後の総括の部分を聞いていると、さすがに、NHKアナのプロの技術のさえで、、困った言葉遣いは出ていなかったように思う。「セットアップ」ときっちり語尾をしめた言い方は、ずいぶん民放と違う、丁寧な語りである。
それに共鳴したのか、勝利監督の談話が、ホームラン連発に身震いした(だったかな)と丁寧に言い回していた。ここまでは良かったのだが、コメンテーターの方から「トリハダ」発言があって、ずっこけたものである。わざわざ、他の皆が避けているのに、場の空気が読めない人である。
特定の言葉の意味の取り方が、世代によって大きく正反対に別れる例になっているのである。と言うことは、放送でしゃべっても、ほぼ半数の人には、意図した意味が通じないことになる。だから、この言葉は、有害語ではないが、報道に関係する人としては、避けていただきたかったのである。
他にも、最近、白黒裏腹の言葉があるが、いずれも、正確な伝達を求められる報道の場では避けていただきたいのである。
因みに、当ブログ記事の筆者は、完全に旧世代なので、「トリハダ」は黒言葉である。
もはや、誤用だと反発したり、言葉遣い間違いと指摘して是正したりすることができなくなったのは理解しているが、まだ、旧派がかなり多くいる以上、正誤がはっきりしない状況では、使用を控えるしかなくなっているのである。
ここまで、色々、口うるさく指摘しているのは、これ以上、大事な日本語が混沌状態にならないように(全)報道機関が、意識を持って捌いて欲しいからである。
以上
« 今日の躓き石 ソネサ一時 ひと十時 | トップページ | 今日の躓き石 鳥肌ものの話の続き »
「今日の躓き石」カテゴリの記事
- 今日の躓き石 毎日新聞高校駅伝記事の汚点 上位校に「リベンジ」の汚名(2024.12.23)
- 今日の躓き石 「毎日ことば」 第1219回 「今年の漢字本命?」の迷走(2024.12.12)
- 今日の躓き石 NHK 「英雄たちの選択」 地震防災のレジェンドに泥をぬる『リベンジ』罵倒(2024.12.10)
- 今日の躓き石 毎日新聞の野蛮な野球記事 社会人野球に汚名(2024.11.06)
- 今日の躓き石 毎日新聞夕刊一面の墜落 今ひとたびの「リベンジ」蔓延(2024.08.28)
コメント