古田武彦氏の思い出
古田武彦氏が亡くなられたことを毎日新聞の記事で知り、古田氏の去られる時が来たものとしみじみ感じている。
なお、当ブログ筆者は、古田氏の著書の読者であり、その学識に親しんだものではあるが、面識はなく、思い出と言っても、当方の、一介の私人としての感慨に過ぎないことをお断りしておく。
氏の所説は、流域面積の広い大河のように、山中の河源から大海の河口に至るまで、広く人々の目に触れ、そして肌に触れ、草花や木々に潤いを与え、時には、人を脅かす威勢を持っているものと思う。氏が去られても、氏の所説は長く残るものと感じる。
氏の気概に感じるのは、中国唐代の魏徴の「人生意気に感ず、功名誰か復た論ぜん」と言う至言である。ただし、氏の場合、「意気」は、誰かに対して感じたものと言うより、学術的な使命感であったように思う。
人は来たり、人は去るが、人の言葉は残るのである。
以上
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