今日の躓き石 鳥肌ものの話の続き
2015/10/28
さて、一夜明けての毎日新聞朝刊大阪第13版スポーツ欄である。
件の勝利監督談話は、「鳥肌」と引用されている。と言うことは、前回記事で書いたNHKの報道には、正統メデイアとしての報道責任が感じられるのに対して、肝心のプロ野球関係者には、社会人としての自覚が育っていないと言うことになる。
僅かな文字数で、自身の発言が引用されたとき、その真意が理解できる人ととっさに理解できずに大きく躓いて理解に苦しむ人が混在すると言うことを、監督ともあろう大人が、ご存じないと言うことになる。
読者の中には、「鳥肌」と言う言葉で、過去の不快な体験を呼び覚まされて、目を背ける人までいるかも知れない。監督は、社会的な弱者ではなく、苦言に応えられる度量があると思うので、ここでは、誰のことかわかる程度に書いているのである。
監督にしてみれば、自分の周囲には、この言い方で通じるものばかりだと言うことなのだろうが、チーム監督ともなれば、なかなか苦言を呈してくれる人はいないのだろうし、時折書くように、業界用語は、業界では通るので、それが、世間一般に通じていると錯覚しているかも知れない。
と言うことで、球界関係者に言葉選びの自覚を促すしかないのである。
本件の趣旨を再度確認すると、「鳥肌」は、(「リ**ジ」のように)廃語にすべき悪語ではないが、受け取る人の解釈が正負両極端に分かれる言葉なので、メディアに対する広報時には、別の適切な言葉を選んで語るべきだと言うことである。
監督が、聞く耳を持っている賢明な社会人であることを祈るだけである。
以上
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