今日の躓き石 野球界業界用語の蔓延
2015/10/24
珍しく民間放送の野球中継を聞いていた。大阪で言えば、MBSで放送されているSMBC日本シリーズである。
結局、芳しくない思いをしてしまった。(別に感情的になっているわけではない)
広島カープの若きエースが、「同級生」と言いまくるのを聞いてしまった。一部出身高校の違いを明言したので、記憶違いではなく、一度も、同じ学級で学んだことのないと認識しいる同期生を堂々と「同級生」と呼んでいたことに間違いはないようである。で、局アナが、言葉の誤用を訂正せずに、むしろ悪のりして同意しているのである。これでは、局ぐるみの誤用振興である。まあ、そんなものかと基準を下げてしまうのは、MBSに失礼なので、NHKと同基準でここに書かざるを得ないのである。
続いて、肋骨骨折で欠場している4番打者について、歴々たる実績のある「名匠」が、「野球人生」に影響することを苦慮していると伝わった。報道に誤りはないとして言わせてもらうと、人の人生は一つしかないのが、世間の常識である。実際、肋骨骨折を悪化させたら、今後の人生に大きな問題を持ち込むのは、もったいないことになる。
一般世間の言葉遣いでは、選手キャリアに影響するというのである。あるいは、大げさに言って「選手生命」を縮めるというものである。まあ、このように、近年、「野球人生」などというつまらない言い方が聞こえてくるのだが、どうも、プロ野球界から言い出して、周辺に広がっているようである。
それにしても、「野球人生」には、コーチ、監督、評論家としての業界人生は入らないのだろうか。その時々の各人の言い方に揺らぎがあって、よくわからないのである。
一流選手や監督は、社会人としての良識を求められる。その言葉遣いに多くの若者が注意していて、口まねするからである。そんな立場の人材の失言を誰も止めないと言うことは、この業界には、若者のお手本としての、大人としての、社会人としての良識はないのだろうか。折角、多くの人に言葉を直接伝えられる立場にいながら、もったいない話である。
何とか、こうしたつまらない業界用語の使用を控えて終熄させて頂きたいものである。
以上
« タブレットPCだより 10(ChuWi Vi7 Android 5) Lolipopの憂鬱 | トップページ | 著作権侵害の非親告主義について »
「今日の躓き石」カテゴリの記事
- 今日の躓き石 負の遺産 「BK100年ナイター」の汚点(2025.06.06)
- 今日の躓き石 NHK 「ほっと関西」 無残な「リベンジ」晒しの摘発(2025.02.28)
- 今日の躓き石 皇后杯サッカー決勝戦の「リベンジ」不祥事(2025.01.25)
- 今日の躓き石 毎日新聞高校駅伝記事の汚点 上位校に「リベンジ」の汚名(2024.12.23)
- 今日の躓き石 「毎日ことば」 第1219回 「今年の漢字本命?」の迷走(2024.12.12)
« タブレットPCだより 10(ChuWi Vi7 Android 5) Lolipopの憂鬱 | トップページ | 著作権侵害の非親告主義について »
コメント