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2016年1月31日 (日)

今日の躓き石 囲碁界の鈍感さ

                                                                     2016/01/29
 今回の題材は、趣味の将棋界のお隣の囲碁界の話題である。よその内輪の話に口を挟むのは趣味ではないが、将棋欄と囲碁欄は、隣り合わせなので、つい見てしまうし、見て不審に思えば、口に出さざるを得ないのである。
 そうそう、今回の題材は、毎日新聞朝刊の囲碁欄、本因坊挑戦者決定リーグ観戦記である。

 まともに目に入るのが、「ミニベトナム流」の見出しである。ぱっと見、日本囲碁界は、中国、韓国の囲碁界の影響を受けている、と言うか、後塵を拝しているのだが、遂に、ベトナム囲碁界の指導を受けることになったのかと複雑な心境になったのである。「中国流」布石の次は、「ベトナム流」布石であり、世界に認められた「日本流」布石はないものか、などと思ったのである。

 と言うことで、興味を惹かれて記事を読んだのだが、実際は、ベトナムに由来するのではなく、「中国流」布石の分岐らしい。それを、(しゃれで)中国の隣の国がベトナムだから「ベトナム流」と呼んでいるらしい。
 しかし、ベトナム由来でないものをベトナム流と呼ぶのは、熱心な囲碁ファンを含めた一般読者を欺くものであり、「詐称」と呼ぶべきものである。世界に冠たる日本囲碁界のとるべき姿勢ではない。
 もし、そうした呼び方を続けるなら、次は、チベット流、モンゴル流、もっと中国流に近かったら、ウイグル流、とでも呼ぶのだろうか。随分暢気なものだと慨嘆するのである。

 普通、こうした新形は、創始者に敬意を表して、その人の名を冠するのではないだろうか。このままでは、まるで、ベトナム囲碁界がこうした呼び名を提唱したようで、真相が発覚すると、ベトナム囲碁界は、世界の嘲笑を浴びることになりかねない
 日本棋院はベトナム囲碁界に対して、何か恨みでもあるのだろうか。

 それにしても、誰かがこうした言い方を初めても、日本囲碁界の誰か、良識ある人がたしなめそうなものであるが、「日本囲碁界」には、嫌われ役を覚悟で、囲碁界の良心となってたしなめる「良識と気骨のある人」は、いないのだろうか。

 以上の苦言は、当ブログ筆者が、あえて嫌われ役を買って出たのであって、日本棋院から立ち入り禁止になっても、良くないと思ったことについて口をつぐむべきではないと思うのである。

以上

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