今日の躓き石 毎日新聞 負の継承 リベンジ汚染
2016/02/23
いや、「無知に付ける薬はない」 (Ignorance is fatal.)。あるいは、「悪癖は骨身に染みつく」 (Bad pratctices die hard.Worst practices die hardest.) 手前味噌の造句なので、正しいという保証はない。自営筆者の細やかな特権である。
天下の公器、毎日新聞朝刊で、でかでかと「リベンジ」の大見出しを見るとは思わなかった。朝刊大阪第13版のスポーツ欄である。世も末である。
この記事だけで、スポーツ欄の担当記者が無知だとか、特別に言葉遣いに無頓着だと言うことはできないが、過去の事例を積み重ねていくと、ほとんど、それと言いたくなるような不手際が点々と露呈している。
記事の題材は、広島カープの丸選手であるが、当人に責任がないのは言うまでもない。これまで避けていたのに、今回は、あえて、名前を出したのは、不適当な記事を書かれたと、ご本人に知らせたいからである。
野球は血なまぐさい殺戮の場ではないし、反社会的団体のように「やられた」、「仕返しだ」の殺伐たる感情が支配しているはずはないし、まして、ISなみのテロ攻撃が横行しているわけではない。まして、「新聞紙」をタント売るために、けばけばしく言い立てるのは、全国紙のとるべき姿勢ではないのは、言うまでもない。
全紙面で、スポーツ欄は、特に戦闘的な言葉が多いのだが、別に、ここだけ別の世界というわけではない。毎日新聞の一部である。ダブルスタンダードがあるはずがない。どの面に出ていようが、悪い言葉は悪い言葉である。「編集長」の責任である。
担当記者の名前を出さないのは、度を過ごした個人攻撃にならないようにしたいからである。いくら署名入り記事でも、不適当な言葉が出ているのは、(分別をわきまえているはずの)上司と校閲部門の「大」失態である。担当者の勘違いが世に出ないようにするのは、こうした「言葉の護り人」の責任と考えているからである。新聞記事は、個人が書くものではない。組織の成果である。
後世の人々に、この悪しき言葉遣いは、毎日新聞の支持のもとに広く蔓延した「エピデミック」と言われてもいいのだろうか。
是非、ご一考いただきたい。
宅配購読者としては、毎日届けられている新聞の中で、意に反して送りつけられた不適当な言葉を返品するすべがないので、こうして、人として言うべきことを言い連ねているのである。
以上
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