今日の躓き石 危険なプレーの指摘に感嘆
2016/03/30
選抜高校野球の準決勝を、脇のテレビで流しているのだが、セーフティバントした打者走者のヘッドスライディングに対して、解説者から、穏やかな口調で、言葉遣いも柔らかいが、危険なプレーの指摘があったのは、当然とは言え、感心した。指導者は、こうした指導を取り入れて、「悪しき」伝統をなくして欲しいものである。
この大会も、無用と思われる一塁へのヘッドスライディングが多いのだが、さすがに「勇気ある」とか「闘志溢れる」とか賛美することは少なくなってきたが、それでも、ここまではっきりたしなめる発言は初めてである。
まあ、選手当人は、審判を欺こうとしているわけではなくて、懸命にプレーしていると見て、できるだけ傷つけまいということなのだろう。
しかし、ここで問題になったプレーは、さすがに無謀であった。
バントがピッチャーの横を抜けてファースが飛び出して取りに行ったのだが、ピッチャーのベースカバーが、素人目にも間に合わない状況で、ダイビングしたのである。
ピッチャーが、必至の全力疾走で駆け込んでいるから、ベースタッチだけで済まず、打者走者の手をひどく踏みつける可能性がある。これを避けようとして、ピッチャーが転倒する可能性もある。選手生命を危うくすると言ってもいいほどの危険なプレーであり、解説者は、「絶対」とは言わなかったが、野球界の先輩の気持ちとしては、指導者の責任で、こうしたプレーに対して厳重注意するべきだというものだと思う。
放送でそこまで言わないにしても、良識の言葉として、高校球界全体にちゃんと伝えるべきものと思うのである。
当ブログ筆者の持論としては、少なくとも、高校野球およびU18国際ルールで、一塁へのスライディングは、脚から入るのも含めて、危険なプレーとして排除すべきだと信ずるものである。
少なくとも、野球は、メンタル面、フィジカル面を問わず、闘争要素を排除すべきである。
以上
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