今日の躓き石 週刊将棋休刊前の痛恨!!「リベンジ」
2016/03/28
宅配講読している週刊将棋の最新号(休刊前の最終号)の連載の王座戦回顧記事での「編集部」氏の書きぶりは、まるで羽生善治氏が渡辺朗氏に個人的な恨みを持っていて「リベンジ」なる問題用語を盛大に言い立てているようで気の毒だし、主催紙である「日経新聞」に対しても非礼そのものであろう。
この記事全体として、ちゃんと普通の言葉で書けているのに、殊更に将棋に場違いな、そして、時代錯誤、不穏当、反社会的なカタカナ語の「リベンジ」を言い立てるのは、どうしたことだろう。
いや、残念ながら、ここでこう指摘しても「編集部」氏の耳には入るまいし、所詮、週将紙面にでてしまった言葉は消え去.ることは無いし、休刊してしまえば「編集部」氏の執筆姿勢の改善に繋がらないが、休刊後に別の道を辿られる「編集部」氏が、間違いに気づいて姿勢を正していただければ、何かのはなむけになるものと思うのである。
いや、天下の毎日新聞、国の叡知の護り人でも、スポーツ面では、しょっちゅう取りこぼしているから、見方によれば、週将の紙面校閲部は、全国紙なみの高水準とも言えるのだが、人は人、自分は自分ではないかと思うのである。
蛇足であるが、ここに書かれている「リベンジ」は、カタカナ語の例に漏れず不安定な言葉であり、ここでいう意味は、或る意味時代後れであり、今では、一度敗北した後の「再挑戦」が「リベンジ」なのである。ここで人名を出すのは個人攻撃と見られかねないが、当方の見聞した限りでは、この「新しい」用法を、テレビ放送で初めて言ったのは、松坂氏のようである。
撲滅したい言葉の意味を解説をしてもしょうがないが、それはそれである。
以上
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