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2016年4月19日 (火)

YouTube著作権 逆侵害騒動 「著作権保護されたコンテンツ」の説明 1

                 2016/04/18   

 今回は、YouTube Teamから、反論も批判も許されない冷酷な処置に出会って、対応に苦慮していると言う話である。問題の本質は、これまでと変わらない。

 以前は、強制的な公開差し止めであり、一応、大変不自由ではあるが、反論の機会が与えられていたが、今回は、問答無用の措置であり、当方の基準で言えば、動画著作権の不法な侵害行為である。(普通の言葉で言えば、「犯罪」である)

 当方の動画の「どこが、どこの誰のどんな著作物の著作権を侵害しているのか」具体的な根拠と共に示されず、そのような判断が誤っていると反論する機会も与えられず、ただ単に、当方の動画を収益化するには、何者かに収益を分配することを認めよ、と言う処置である。

 指摘の内容が適確であれば、当方の動画は違法なものであり、適法に改善することに異議はないが、根拠を示さないままに、「金を出せ」というのは、反社会的団体の行動パターンに似ているのではないかと、苦笑するのである。
 以下、よくわかっていない方達に説き聞かせているので、言葉を改める。

著作権保護されたコンテンツが含まれています。収益受け取りの対象
 という指摘に対して確認したら、以下のような困った実態が見えてきたのです。
 そもそも、「コンテンツ」とは、情けないカタカナ語ですが、どうも、これが「業界用語」として通っているらしいのです。
 中学生でも知っていることですが、「コンテンツ」を英語に戻すと、Contentsになると見られ、どうして複数形になっているのか、意味がわからないのです。
 単数形の「コンテント」(Content)ですら、「内容物」(単数)と言う漠然として不明瞭な言葉ですから、自分の法的な意味のある意図を相手に伝えるのに、役に立たない言葉ではないかと批判したくなる。
 また、上記指摘は、短文にして断言になっているが、断言の根拠は、立証過程の欠落した、「決め込み」になっているのです。

著作権所有者は Content ID というシステムを利用して、簡単に YouTube 上の自分のコンテンツを特定し、管理することができます。

 自称著作権所有者は、自己の著作物をYouTubeのコンテントIDシステムによって特定することが許されているという主旨でしょうが、ここで想定されているのは、「音源」に対して何らかの分析システムを適用して、独特の、つまり、「指紋」のように他の音源と重複しない特徴データをID、つまり、音声データを特定できる、他と識別できる特徴データとして取得するシステムらしいのです。
  そうした手続き、手順自体に難点はないのですが、その際に自称著作権所有者は、自身が著作権を所有していると申告した内容について、妥当な内容であるか審査を受けることはな く、単に、自身が、そのような音源を含む「コンテント」を販売していることを自己申告するだけでよいようです。あくまで推定ですが。

 と言うのは、最近の事例で、有力音楽会社と思われる団体が、「James Galway's flute sonata」などと、クラシック名曲の古典が、あたかも現代人の作曲作品であるかのような、重大な誤解を招く曲名表記を(故意に)しているのが、そのまま通っているからです。

 さ て、「コンテント」と漠然というとわけがわからなくなるので、以下の議論を簡単にするために音源に限って言うことにしますが、音源として流通している音声データの本体部に含ま れるのは、時系列の音量推移ですから、どう考えても、複数の時点において、開始時点から経過時間とその時点の音量を連携して記憶するものなのでしょう。
 こうして取得したデータが、大量の音源のコンテントIDを収容したデータベースとして蓄積されているようです。
 以上は、勝手な想定ですが、まずまず合理的な運びと思います。

この項未完

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