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2016年7月24日 (日)

毎日新聞 歴史の鍵穴 余談 200勝投手の業績グラフ表現の妙技

                             2016/07/24

 今回の題材は、毎日新聞大阪朝刊13版のスポーツ面である。時々、言葉遣いの不手際で、やり玉に挙げる傾向があるが、実際は、しっかり、堅実に報道しているのを、ちゃんと言ってておかないといけないと感じているのもあって、ここに登場しているが、「堅実」の意義を、別の分野の方にも噛みしめていただきたいのである。

 ここで取り上げたいのは、広島カープ黒田投手の200勝への軌跡データのグラフ化である。最近のプロ野球の方針で、先発投手の登板は、前日からわかっているし、すでに二度200勝目の勝ちを逸しているから、十分に事前の検討ができていたのだろうが、見事な書きぶりである。
 良く言っている当方の好みから言うと、41歳とでかでかと書くのは、すでに全盛を過ぎた投手がよく頑張ったねと言う、微妙なねぎらいが、輝かしき業績に陰りを投げかけていて、微妙そのものなのだが、それはさておき、縦長グラフの表現が、実に見事であった。

 色々ある個人成績データの中で、当然取り上げるべき勝ち数データが、くっきりグラフで書かれていて、それぞれの年度は明確だし、勝ち数も、ちゃんと読める程度の大きさで数値表示されている。

 お供に描かれているのは、奪三振データであり、これは、年々の累積が主眼ではないので、投手の「力」の指標として、折れ線データで描かれている。もちろん、その年の奪三振数値が読み取りやすい数字で書かれている。
 投手成績の表現では、多分常套手段なのだろうが、こうして、目前に示されると、拍手したくなる。なかなかである。

 ファンならご存じのように、黒田投手は、三振の数で抜群というわけではないが、おおむね、その年の好不調がそれぞれの数値にあらわれていることが、鮮やかに読み取れる。
 ドジャース時代、救援陣の不調や湿った打線の影響で、勝ち星が目減りしてしていたと評されていたが、ヤンキース移籍後も、微妙に勝ち星が伸びていないのがわかる。うまく行かないものである。
 ピンストライプ時代、20勝を連発していたら、さすがに、プロ魂が騒いで、後、何年かは帰国できていなかったろうと思う。

 グラフの余白に小さい字で時々の事象が書かれているが。これは、落ち着いたときに、じっくり読めばいい物であるから、字が小さいのは全く問題ない。
 基本に忠実で、しかも、記者の言いたいことが一段と目立つ、プロの技であった。

 余計なコメントはさておき、新聞紙上で「数値データ」を見せる技術として、学ぶところが多いのではないか。

 以下、余談であるが、別の 面で、おそらく。黒田投手のMLB土産と思われる「フロントドア」、「バックドア」の球筋が丁寧に解きほぐされていて、まことに貴重であった。たくさん文 字数を使える機会をうまく利用したのだろうが、とかく、不安定なカタカナ語解釈を、全国紙読者層にもしっかりと伝えて、MLB土産を広くお裾分けした重大 な一文であった。
 担当記者は気づいていないかも知るまいが、特定の記者を、同じ功績で続けて褒めるのは、まことに珍しいのである。

 素人なりに書き加えると、これまで、ストライクゾーンの端っこでは、ストライクの球筋に見せておいて最後に(時として、バットの届かないところまで大きく)ボールに逃げ、バッターの空振りを誘う、いわば、出口から逃げ出す投球が大半であった(と思う)。
 MLB土産である「**ドア」とは、それとは逆に、いうならば、「ホーム」の外を通る「そと」の球と思わせておいて、最後にストライクゾーン(ホーム)に踏み込んでくるので、バッターがもはなから見逃してしまう投球である。投手の腕の振りでコースが読める、選球眼の良い打者ほど、目をくらませるのではないか。

 思うに、そうした狙いを公言しておかないと、審判もはなからボールと決め込んで、最後の所を見損なって、ストライクに取ってくれないことを懸念して、「秘密」をパラしているのだと思うのである。

 打者がこうした仕掛けを知っても、選球眼は、反射神経に近いところで働いているので、簡単には、判断をかえることはできないのだろう。

 いや、「真骨頂」などと言わずに、黒田投手には、他の投手に比べて見逃しの三振が多いとか、面白い傾向が見えたら、教えて欲しいものである。
 記者がデータの山から見出した面白いお話が、くっきり報道されている記事を読みたい物である。

 いや、これは、スポーツ欄担当記者の話に限らないのである。当方の趣旨は、タイトルとカテゴリーを見て欲しいのである。

以上 

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