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2016年7月17日 (日)

今日の躓き石  「ミラーレス」の亡霊再び 自動車問題

                                2016/07/17
 いや、これは、一般報道なので、単なる噂話以上に、目立ったものになっている。

 もともとは、次世代自動車で、「ミラー」類を、全て「カメラ+ディスプレイ」に置き換えようという趣旨である。確かに、安全性の面で抜群の改善であり、「コストが見合えば」全車両に装備して欲しいものである。

 ただし、業界の一部でささやかれているという「ミラーレス」の仮称には、断然反対である。この言い方は、もともと、何か害のあるものをなくすという意味であり、『「ミラー」類は、安全性上問題があるから廃止する』という意味になるが、それはとんでもない考え違いであり、業界の良識ある筋からダメ出しされるものと信じるのである。

 ちなみに、ニュース報道で紹介されている海外試作車には、"Mirror Replacement"と書かれていて、さすがに正鵠を得ている。同等以上の機能のあるものに置き換えて、安全性を向上し、消費者に貢献するのであって、既存技術が悪いから廃止するのではない。

 いや、デジタルカメラの分野の事例で、
今でも一定の優れた機能を果たしている「ミラー」+「ミラーボックス」+「ペンタプリズムあるいはペンタミラー」を、電子的に同種の機能と見える代用機構に置き換えた、いわば、賢いコストダウン策である技術的な「妥協」(見解は個人次第だが)を「ミラーレス」と呼んで押し切ってしまった別業界の「冴えない運び」の轍を更に踏み外すのではないかと懸念しているのである。

 と言うものの、タイトルで「亡霊」と書いてしまったので、「まだ死んでへんで」という野次がありそうである。まあ、健在な技術や芸術、果ては個人に「遺産」とか「遺物」(レジェンド)とか言い立てるご時世であるので、笑って許していただきたい。

 ネーミングに際して、世代交代される有効な既存技術を罵倒するのでなく、乗り越えるべき素晴らしい新技術を言い立てるのであれば"iMirror"とでも呼ぶのだろうが、商標の関係もあるから、ダメかも知れない。かといって、"Magic Mirror"とも呼べまい。業界ぐるみで、賢いネーミングを望みたいものである。"バックミラー"や"ハンドル"のような、インチキカタカナ語の再来はご勘弁いただきたい。

 と言うことで、くれぐれも、後世に悪い言葉を遺産として残さないように。いや、全て老骨の幻聴であればいいのだが。

以上

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