今日の躓き石 最高峰のメンタルの強さ
20016/08/11
今回の題材は、NHKBS-1か実況放送しているリオオリンピックの卓球男子シングルス準決勝の第二試合である。スピードのある試合の実況なので、多少は言い間違いがあってもしかたないと思うのだが、何しろ、オリンピックの実況を担当しているのは、オリンピックにふさわしい最高峰なので、多少の批判は許されると思うのである。
今回引っかかったのは、第1セットが終わって総評しているときである。別に、追い立てられていたのではないように思う。
試合経過としては、前回オリンピックの金メダリストである中国選手が、リードしてゲームポイントを握っているところをベラルーシ選手が一点差まで追いすがったが、中国選手は別に動揺も見せずに勝ちきったのである。
この時の最強者の態度を、あっさり「メンタル面が強い」と評されたのに、抵抗を感じるのである。確かに、多少追い迫られても、ペースを乱さないのは、競技者として立派な態度と思うが、この境地は、最強者の自信がもたらす強さであり、別に相手に厳しく追い詰められたわけでもないので、アナウンサーが玄人の目で感激しても、視聴者には何のことか伝わらず、困惑するのである。
オリンピック級の言葉のプロなら、カタカナ語に逃げずに、誰にでもわかるように、ちゃんとした日本語でしゃべって欲しいものである。
それより、最強者にリードされていても、冷静に一点ずつ得点を重ねる方が、心の強さを要求されると思うのだが、それは、素人の勘違いだろうか。
結局、天下のNHKの考える「メンタル面」とは何のことなのか、わからないままである。
それにしても、最強者の自信たっぷりの心の持ちようを見習っても、最強者でない、第二位以下の選手は、実戦に活かしようがないと思うのだが。
以上
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