今日の躓き石 毎日新聞ラグビー報道の腐敗?
2017/01/06
今回の話題は、毎日新聞大阪朝刊13版、スポーツ面の高校ラグビー準決勝2試合の報道である。
それぞれの準決勝対決をそれぞれの担当記者が見事に描いているのだが、戦評の最後に、両記者揃って、申し合わせたように、敗退した高校チームに泥を投げつけるように、「リベンジ」に失敗した、つまり、相手を血祭りに上げる復讐劇の筈が、ふがいなく返り討ちに終わった、情けない試合だったと総括しているのにはげっそりした。あるいは、上司の指示だったのかも知れないが、ここでは、署名記者の責任と見ることにして、話を進める。
まるで、両チームが過去の試合で対戦相手に負かされたことを根に持って、報復第一に血道を上げてきた、スポーツマンシップに欠ける斬られ役だと酷評しているかのようである。随分なものである。
それは、担当記者というか、毎日新聞社スポーツ担当記者の勝手な決め込みであって、両高校では、負けて悔しい、次こそ勝てるようにチームを鍛えよう、とスポーツマンらしく、前向きに捕らえていたはずである。血まみれ、泥まみれの、何の創意もない定番記事は、いい加減になくしてほしいものである。書いているのは、多くの読者から質の高い報道として信用を集めている全国紙であることを忘れないで欲しい。
特に、高校チームの戦評にリベンジ劇を書き立てることで、後輩や、更に後に続く子供達に、高校ラグビーとは、延々と続く復讐劇だと思い込ませることになりかねない。
担当記者が、カタカナ語のリベンジにどんな意味を託しているかは知らないが、普通に意味を取ると、ここまで書いたようになるのである。それが誤解だというなら、誤解のないように言葉を選ぶべきである。誤解でないというのなら、仕事を変えてほしいものである。
以上
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