今日の躓き石 NHK BS-1の迷言 メンタル
2017/03/24
今日の題材は、NHK BS-1のサッカーワールドカップ予選中継(再放送)である。
勝ち試合の再放送なので気持ちよく、安心して、聞いて、見ていたのだが、後半2点目の入った後のアナウンサーの言葉にがっくり躓いた。
まず、監督が、「メンタル」どうこうしたと言っているとのことだが、監督は、日本人ではないので、こんな変なカタカナ語を口に出すはずがない。(英語も喋らないはずである)
多分、これまでもね幾度となく報道された監督迷言と同様、通訳の誤訳なのであろう。通訳の使命として、こんな罰当たりな、崩した日本語でなく、一般人に監督の意図が伝わる、ちゃんとした日本語を喋るべきだと思うのである。(首にしろという権利はないのでそう言う)
問題は、天下一の言葉遣いであるべきNHKアナウンサーが、そのような迷台詞に合わせて、いや、輪をかけて、「メンタルを持って」プレーするといって、それを、コメンテーターがたしなめもしなかったことであり、これには、大変がっかりした。
これでは、WBC中継で、侍メンバーとカリブ海出身の選手が、(学年開始月が半年近くずれているのにお構いなしに)「同級生」だと平気でわめき散らす民放/CSアナウンサーと同列と言うことになってしまう。いや、余談である。
それにしても、メンタルがどんな「もの」かわからないと、サッカーという球技は、手に何かをもってプレすることは禁じ手だし、画面を良く見ても、何かを持っている風には見えなかったから、不思議、不思議、ということになるのである。
是非、関係者の内輪話として、自分たちだけで楽しむのではなく、視聴者にもわかるように、どんな形のものをどうやって持っているのか、意地悪せずにご教授いただきたいものである。
いや、上に書いたのは、半分冗談であるが、そんな風に茶化したくなるほど、「メンタル」という名詞は、説明無しに蔓延しているのである。せめてNHKだけは、業界にはびこる、幼児語にも似たカタカナ言葉を卒業して、つまり、乳離れして、ちゃんとした、誰でもわかる、大人の言葉で、そして、子供達に教えたい言葉で語ってほしいものである。 公共放送の崇高な使命は、そこにあるのではないか。
以上
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