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2017年3月16日 (木)

今日の躓き石 将棋に「メンタル」とは残念

                                2017/03/16

 今回の題材は、毎日新聞大阪第13版朝刊の新王将紹介記事である。

 今回は、タイトル戦勝者であると同時に、タイトル失陷を経た復活であるから、何か、気の利いたことを言わないと記者の沽券に関わるとでも思ったのだろうが、前回タイトル獲得時の訳のわからない経緯を書いている。
 そして、訳のわからないカタカナ語が出て来る。スポーツ界にはびこる、意味不明の悪霊のような「メンタル」である。こうして、苦言を書かざるを得なくなってしまった。

 スポーツに「心技体」の要素があるのはわかる。ただ、最近のスポーツメディアは、意味不明(統一されていないまま)の「メンタル」を、説明無しに書き散らして、心ある読者を歎かせている。
 「メンタル」とは、心の弱さか、驕りか、闘志不足か、闘志過剰か、内なるパニックなのか、症状も解決策もないまま、ただ、「メンタル」のイリュージョンをまき散らしている悪弊がある。
 記事では、「メンタルを強くする」と書いているが、実態のないもの、計測できないものをどうやって強くするのか疑問である。混沌は、混沌のままである。

 そうした、巨大な闇の渦は隣のこととして、将棋で、「メンタル」とは、何を言うのだろうか。心の病(メンタルヘルスケア)を言うのだろうか。しかし、将棋で、一番大事なのは、本人も現在の境地と語っているように、「研鑽」つまり「技」(テクニカル)ではないのだろうか。

 今回の記事でも、ある言葉を知ったことを契機にタイトルを獲得した過去の経験が語られているが、程なく二冠を失って失意の時を過ごしたようである。「心」の「ある境地」だけで勝てるわけではないと言うことだろうか。ここで、貴重な字数を費やして書き立てる趣旨がよくわからない。

 将棋は、「技」の世界だから、振飛車の孤塁にこだわり続けたために、将棋界の大勢を占める新技術、新戦術の奔流に一人刃向かうことになったのが、ここまでのテクニカルな「敗因」ではないだろうか。素人は、無責任にそう思うだけである。今回は、「孤塁は強い」と証明したように思う。

 つらつら思うに、今回の記事が不出来なのは、担当記者の見識が整っていなかった気がする。今回の記事は、そもそも、挑戦決定の段階から予定稿として想を練っていたはずなのに、畑違いのカタカナ語の転用や過去の経緯の蒸し返しとかを利用しないと、新王将を顕彰する記事が書けないとは、どういうことなのだろうか。
 記者ほどの人は、もっと内容のある記事が書けるのではないか。

 以上、記者当人には不愉快であろうが、あえて率直に指摘したのが、別に、大きな悪徳ではないのだから、更なる高みを求めた記者の研鑽を祈る意味である。言うまでもなく、当方は、単なる定期購読者であり、別に権限も何もないから、一介の素人の苦言を気にしなくても良いのである。

以上

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