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2017年5月 9日 (火)

私の本棚 研究最前線 邪馬台国 吉村 武彦 「考古学だけでは不十分」3/7



    石野博信 高島忠平 西谷正 吉村武彦 編    朝日新聞出版 2011年6月 


 私の見立て 全体評価 ★★★☆☆ 凡庸なごった煮   部分評価 ★☆☆☆☆         2017/05/09

 また、写本は一部作成するたびに新たに継承されるが、版本は、原版が破損するまで、改版、修復されて出版に使用されるので、その内容は確定しているのである。違いを認識すべきである。

 今日では、裴松之 (三七二-四五一)が注記をつけた『三国志』として伝世されました。
 裴松之の注釈は、高い意義を持つものであるが、決して「三国志」の本文ではないのである。

 ここに記述されている『魏書』を、史料として使います。
 現今正史史料として利用されているのは、「ここに記述されている『魏書』」などという曖昧なものでないと考える。

 現在その『三国志』の一番古い版本は、中国、北宋(九六〇-一一二七)時代、一二世紀のものとされています。
 これは、勘違いの誤解である。発言者の威信は、泥まみれである。衆知の如く、北宋版本は断片しか残っていない。
 また、現存版本資料として見ることができるのは、北宋版本の版木を利用した再版本ではなく、南宋期に版木を起こした、いわば、複製、復元本である事は衆知と思う。
 またも、無思慮な妄言である。

 この『三国志』には「邪馬台国」ではなく「邪馬壹国」と書かれています。この事実から古田武彦さんから、邪馬台国はなかったという見解が出てきました。
 事実の指摘とは重いものがあるが、古田氏の主張の根拠は、「この『三国志』」などという曖昧なものではなく、『三国志の現存諸版本全てで、「倭人伝に「邪馬台国」はなかった」』と明確なものであり、「確固たる事実」を踏まえた適確な発言である。

 このように、引用は不正確であるが、ここだけ推定調でないことは論者の本意を示しものとして、重く受け止めるべきであろう。

未完

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