将棋雑談 加藤一二三 天段を称える
2017/06/20
天段とは、当ブログ筆者が、加藤一二三九段に勝手に奉った称号であり、多分、ここだけで終わるかなと思っているのである。
将棋界の段位は、九段止まりである。
江戸時代に遡ると、最高段位は七段であり、八段はあったものの、名人に匹敵する卓越した七段に与えられるものであった。それが、文明開化によって、将棋界の権威付けが民間に開放されてから、八段が広がり、それでは、卓越した八段とそれ以外の八段との区別がつかないので、卓越した八段を九段に推戴・昇段したのだが、その規準が次第に緩んで、九段が増えた。
しばらく前、加藤九段が新たな段位の制定を求めたのだが、ここで十段を設けても、いずれは、十段棋士が増え、十一段、十二段と嵩上げされるのが懸念されたのだろう。いまだに、十段は制定されていない。これには、世間体というものがあって、お隣の囲碁界も九段止まりであり、しかも、世界的な段位相場というものがあるので、日本の将棋界の考えたけで、十段を追加できないのである。
さて、しばらく前、当ブログで提案したのは、数字嵩上げではなく、卓越した偉業を称える称号としての「天段」である。
天より上はないから、天段が最高の段位であることは、日本だけでなく、漢字を知る 中、韓、鮮、新、澳、越、台の諸国・地域にも誤解なく伝わるのである。
そして、国・地域の限定なく、現役四〇年以上、総対局数二〇〇〇局以上、勝局一〇〇〇局以上と聞けば、「棋界殿堂」ものの金字塔とわかるはずである。
と言うことで、ここに、再び「天段」を提案するのである。目下、賛成者は、当人一人である。
以上
« 今日の躓き石 野球界での「人生」大安売りに「違和感」 | トップページ | 倭人伝の散歩道 卑弥呼の卑の字はどう書くの? »
「将棋雑談」カテゴリの記事
- 今日の躓き石 毎日新聞 将棋観戦記の盗用事故「王座戦」ネット中継の「不法利用」 追記(2024.02.27)
- 今日の躓き石 棋士に泥を塗る「リベンジ」パンチ 毎日新聞 「将棋UP・TO・DATE」(2023.10.12)
- 今日の躓き石 NHK E 低次元の「リベンジ」感染公開(2023.01.29)
- 今日の躓き石 無くならない「リベンジ」蔓延の悪例 日本将棋連盟に到来(2022.02.05)
- 今日の躓き石 NHK BSで蔓延する用語の乱れ 「将棋倒し」「コロナ」(2021.07.14)
« 今日の躓き石 野球界での「人生」大安売りに「違和感」 | トップページ | 倭人伝の散歩道 卑弥呼の卑の字はどう書くの? »