今日の躓き石 “35mmフィルム”とはどういう意味か?
しかし、この記事は、導入部で大事なところが抜けているのと、肝心なところで、改善提案がないのに恐れ入ったのである。
実際、“35mmフィルム”と称しているのは、一枚一枚大きさがあるものではなく、ぐるぐるとロール巻きになっている。
いや、このように「35mmフィルム」なるものをちゃんと説明するのすら、道のりの半ばまでで一汗掻くのである。まだ、そうしたフィルムを35mmフィルムと呼ぶか説明できていないし、シネ版(ハーフサイズ)の話も済んでいない。丁寧に説明するのは、参加メーカーから会費を取っている業界団体に任せたいのである。
その後に、ようやく「換算」の意味を言わねばならない。いや、「換算」がきっちり定義できていたら、業界団体のサイトで公開すれば、お互い、余計な説明などいらないのである。
何がまずいかというと、“35mmフィルム換算”なる、字数は多いが意味不明確な言葉なのである。10文字を費やして意味不明では、情けないとしか言いようがない。説明が説明になっていないのである。
当ブログ筆者は、ニコンが採用した「相当」に賛成なのである。二文字で要点を示している。言葉の説明は、工業会の責任で、統一された数ページの説明記事を公開し、合わせて、換算などと賢そうなことを言わずに「相当」と概算計算するのが良いのである。どのみち、広角レンズの焦点距離の1mmは、厳格に計算しがたいはずである。あくまで、目安である。
それが、解決策の一端ではないかと思うのである。
当ブログ筆者の提案は、いたって、単純明快で、換算/相当焦点距離の前に、Lを付けようというものである。どのみち、限られた文字数では趣旨を説明できないから、字数は少ない方が良いのである。もちろん、Lとでもつけないと、レンズ焦点距離という規格値を偽った表示になるのである。
当記事の悪いところは、こうした混乱が業界の怠慢によるものであり、後世に恥をさらしていると率直に言わないからである。そうして、混沌とした事態の解決策を提案しないからである。
凡そメーカーは、自身で製造・販売する工業製品の性能、仕様を、消費者に明確に伝える義務があるので、今の状況は怠慢で済まないのである。現状は、消費者保護の精神に反する、一種不法行為に近いのである。
以上
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