今日の躓き石 毎日新聞の「人生」大安売り 続く 人生初の本塁打
2017/07/27
本日の題材は、毎日新聞大阪朝刊13版のスポーツ面、全国高校野球地方大会の高知大会決勝の報道である。
「人生初の本塁打」と見出し付きで、記事でも謳われているが、記者が、当の選手の子供時代からの全経歴を見ていたはずもなく、また、練習時に柵越えがあったか、なかったか知っているはずもないから、これは、選手の談話の丸写しなのだろう。この試合の特別な重みなど、関心ないのだろうか。
野球漬けで、健全な常識を教えられていないというわけでもないだろうが、地方大会決勝戦という特別の場でのホームランで分別をなくした高校生が、新聞記者に向かって、自分のことしか見えていない、つまらない自慢をするのは、監督のしつけが行き届いていないからだろうが、それが、全国紙に載ると、当人の恥さらしになる、とは、記者は思わなかったのだろうか。
それにしても、別ページ(社会面)で報道されているように、相手となった県立高校チームは、決して非力でなく互角の戦いを展開したのである。ここに報道されたようなふざけた談話は、相手チームに大変失礼だと思わなかったのだろうか。
いや、上にも書いたように、ここで指摘しているのは、先ずは、担当記者の軽率さである。大会の主催紙でないから気が緩んでいるのかも知れないが、大会の報道は、ホームランを打って自慢話をする選手を称えるのではなく、チームとしての健闘を称えるものではないか。
この記事は、スポーツ紙の報道に寄り添っているようで、全国紙の朝刊紙面を台無しにした、大変もったいないものと思われる。
それにしても、署名無し記事であるから、分析は毎日新聞貨車にあるのだが、それにしても、記者の軽率な記事をそのまま紙面に載せる(乗せたと思われる)軽率な編集では、世にあふれる電子メディアを克服出来ないのではないかと危惧される。
以上
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