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2017年7月 4日 (火)

今日の躓き石 意味の通じない「ラグビー人生」

                                                      2017/07/04
 今日の題材は、毎日新聞大阪朝刊第13版スポーツ面の囲み記事である。
 「ラグビー人生終えるつもりで」と見出しされているが、それ自体、まるで意味が通じないし、記事本体でも言い換えられていないので、二度同じ文字列が出てきているのに、選手の本意が伝わらないのは、全国紙の紙面としては、不出来である。
 
 先ずは、「ラグビー人生」の意味がわからない。
 大体、「人生」は、その人にとってかけがえのない大きなものなのに、(当世スポーツ界の悪習に染まったか)大安売りしているのは、感心しない。
 まして、「ラグビー人生」とは、選手としてのキャリアのことなのか、それも、トップクラスの選手の事なのか、ピークを過ぎて衰えても続けるものなのか、趣旨不明である。
 
 もちろん、選手当人にとっては明解そのもので、周囲の友人にも通じているのだろうが、全国紙の読者は、素人、一市民であるから、これでは何を言っているのかわからない。
 
 いや、かねがね言ってるのは、こうしたとき、担当記者の見識が問われているのである。選手が、強い思いで意味の通らない言葉を口走ったとき、理解できなかったら問い返すべきだし、意味がわかったら、普通の言葉を足して欲しいのである。そうしてくれなければ、報道の役が果たせないのである。
 
 次に、「終える」と言う重い言葉の意味がわからない。
 代表に選ばれなかったらラグビー選手を止める、と言っているのか、このチームに骨を埋める、ここで選手生活を終える、と言っているのか。
 
 選手は、まだまだ若くて伸びしろがあるから、前者の趣旨なのだろうが、聞いていて心地よいものではない。前向きに響く言い方はないのだろうか。「ラグビー人生」に指導者としてのキャリアは入っていないのか、とか、色々、聞き返したくなるのである。
 
 と言うことで、ぐるぐる思い巡らしても、選手の思いが伝わらないのである。
 
 少し後に、「代表にふさわしい選手」であることを認められたい、と言う、謙虚で前向きな発言がある。「ラグビー人生終えるつもりで...」は、記事の効果を台無しにする「蛇足」と感じるのである。
 
 試しに、この部分をカッターで切り取れば、選手の本心が浮かんでくるように思えるのである。「蛇足」とは、無くても良い余計者という意味でなく、そのために、全体が壊れるというものであること、再確認頂きたい。
 
 いや、以上は勝手な個人的感想を、勝手ついでに公開するのであって、別に、言うとおりにしろと言うつもりはない。当方は、単なる一読者であって、毎日新聞社の役員でもなければ、強化委員でもない。
 
以上 

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