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2017年8月24日 (木)

今日の躓き石 毎日新聞「リベンジをかけて」「挑」むとの妄言

                            2017/08/24
 今回の題材は、毎日新聞大阪朝刊第13版スポーツ面、レスリング世界選手権の記事である。

 折角「再挑戦」と丁寧に見出しを打っているのに、本文に入って、昨年の五輪に「左膝のケガ」で予選に出場できなかった選手が世界選手権に出たという、まことに結構な記事を、「再挑戦」と言わずに「リベンジをかけて」と、石に躓くと言うより、穴に落ちている書き方をしているのには、何とも、情けない思いをした。これでは、選手の偉業が帳消しである。

 ここで、選手は別に、誰かにケガをさせられたわけではないから、殺してやりたい仕返しの相手はいない。また、五輪は、予選にすら出られなかったのだから、世界選手権の予選に出たこと自体が、世に言う再挑戦(リベンジ)であり、その先は、何もこだわりのないスポーツの世界と思いたい。五輪でメダル獲得のチャンスがなかった選手が、何に「再挑戦」しようとしているのか、理解しがたい。四度目の世界選手権と言うが、これまでの戦績に触れていないから、「ちんぷんかんぷん」、つまり、記者の意図も、文の意味も不明である。

 つまり、ここには、「リベンジ」など、口にするのも恥ずかしい「汚い言葉」が出て来る余地はないのである。記事は、選手の発言の引用ではないと思うし、後続の文を読んでも、当の選手がそんなつまらないことを言うとは思えない。要は、担当記者が、未熟で、ちゃんとした文章の書き方を知らないだけではないか。記者は、勢い込んで書いているようだが、「リベンジをかけて」とは、どんな意味なのか、一般人には、全く理解できないと思うのである。

 と言って、当方は「リベンジ」を廃語にする気概でいるので、厳しく言わして頂く。
 天下の毎日新聞、つまり、全国民のための良識の護り人である毎日新聞の記者は、血なまぐさい復讐を意味する「リベンジ」は、自ら使わない、取材対象の誰かの発言であれば、引用しないで、発言者をたしなめる、就中、校閲、校正部門は、このカタカナ四文字を世に出さない覚悟が必要と思うのである。

 それにしても、担当記者は、準々で敗退した選手が3位決定戦で戦うのを、またもや「リベンジをかけて」と書き立てるのだろうか。書かれている選手の心境を見ると、そんなつまらない復讐譚から遠い、敢然たるフェアプレー精神の持ち主のように思うのだが、毎日新聞は、また、その名に泥を塗るのだろうか。勘弁して欲しいものである。

以上

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