今日の躓き石 「フォーシーム」 再度の絶賛
2016/03/19
今回の題材は、小学館発行のコミック誌 ビッグコミック No. 1407に掲載された連載「フォーシーム」(サダヤス 圭)第109話「成立せぬ賭け」である。
ここで取り上げるのは、一年半ぶりであるが、楽しい、と言うか、痛快なお話は続いている。そう、文句を言っているのではない。大絶賛しているのである。
この話は、MLBで「快進撃」している日本人痛快クローザーの話であるが、毎回、何か波乱が生じないと、連載が続かないのであるが、ここでストーリーの展開についてとやかく言うものではない。話せば長いし、どうせ、簡単に要約できない、念入りに込み入ったお話である。
敵役のチームGMが、オーナーのじいさまと二人きりで話し合う押し問答であり、当然、元々英語で書かれている想定の台詞で、「セットアップ」としっかり書かれているのである。
作者は、しっかり取材した上で、こういう時、業界人は「Setup」と言うのだと確かめてカタカナ入り日本語にして書いているのである。
野球用語のカタカナ語はかくあるべきである。久しぶりのスタンディングオーベーションで絶賛するところである。
しかし、多分誰も、この作者のプロ魂に気づかないだろうな、と思ったので、またまた書き立てているのである。
言うまでもないが、ここでは、「Setup」は、セットアップする奴という意味の名詞である。会話では、口調が動詞扱いの時と違うので意味が通じるのである。
*蛇足-余談
それにしても、世の中には、言葉の拾い食いをする輩が多すぎる。せめて、水洗いして、匂いを嗅いでから食らいついて欲しいものである。
そうでなければ、東南アジアのレストランで、食べこぼし掃除に飼っている猫のようなものである。食事していて、足元に何かいて、食べこぼしがあると駆け寄って飛びつくのは、知らなければ不気味である。
いや、この悪態は、世間の並の(つまり最低の)アナウンサーや解説者のことである。ここで賞賛しているのは別格の存在なのである。
以上
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