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2017年10月 4日 (水)

今日の躓き石 早すぎる幕引き 体操王者の失冠

                          2017/10/04
 今日の題材は、毎日新聞大阪第13版のスポーツ面、体操世界選手権の記事である。ただし、でかでかと書き立てられているのは、王者の失冠である。

 正直言って、今回の記事に漂う鬱々たる懐古調には、大いに不満である。まるで、もう終わったという感じである。先年、「無敵のキング」などとあおっていた記事が、それこそ、過去の遺物となっているようである。

 一定期購読者としては、今回勝てなかったのは、別に、誰かに負けたわけではない。不本意なケガから回復すれば、当然指定席である世界王座に座る、と言うように見たいものである。 

 「レジェンド」は、急ごしらえのカタカナ語で、各自勝手な解釈が出回っているようだが、原点となる英語のlegendに立ち戻ると、本来、殿堂入り、博物館入り、の過去の人、遺物の意味である。現役の王者に使うべき言葉ではない。

 いや、この記事では、8連覇の偉業を「レジェンド」と呼んでいるとも受け取れるが、それは、レジェンドを個人の形容に限っているメディアの流れと大きくずれている。小ずるく言うと、流行用語の誤用である。

 思うに、近来、スキージャンプの世界で、とうに引退したと誰もが思っていた過去の人が、表彰台に現れて、まだ生きていたのかとの驚きを込めて、レジェンドと形容されたのであって、素直な褒め言葉ではないように思う。いや、じいさんやるな、と言う若者のやっかみかも知れない。,このあたりの経緯を良く確認いただきたい。

 その結果、誤解した国内メディアの一部が、レジェンドを古参の人たちに当てているようだが、例えば、囲碁本因坊六冠のように、現在バリバリの第一人者をレジェンドと呼ぶ輩が現れないかと危惧しているぐらい乱れている。すでに、いずれ来る衰退を早々と予定したポスト「**」なる称号が出回っているから、杞憂とは言い切れない。

 今回、毎日新聞は、自己流の「レジェンド」なるカタカナ語を、スポーツ界の花形として取り上げていた現役の一人者に貼り付けているが、大いに疑問を感じるのである。語義の固まっていないのを良いことに、自己流のカタカナ語語義を編み出し、勝手にひねり回して、世界制覇を図るのは、全国紙の権威を振り回す、横暴な行為であると考える。ご一考いただきたい。

 別囲みの記事では、個人総合で勝つには種目ごとに最高レベルを目指すという「キング」の高い志に対して、何でも屋を揶揄するとも思える「オールラウンダー」なるカタカナ語も貼り付けられていて、まことに気の毒である。
 いや、貼り付けたのは、後輩選手であるが、くだらないカタカナ語を妥当な言葉に言い換えずに談話を「ママ」引用しているのは、毎日新聞として同感しているからだろう。

 と言うことで、今回の暴挙に大反対である。

以上

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