今日の躓き石 家庭の邪魔者「ダンボール」とは情けない
2,017/12/24
今回の題材は、とあるニュースサイトの
「邪魔者を利用して一攫千金? ダンボールで財布を作り販売する男性にネットでは賛否」
なる報道で、家庭の邪魔者「ダンボール」とけなされている段ボールである。同サイトは、単にネット住民の声を取り次いでいるのだが、ちょっと配慮不足である。多分、発言者の大半は、段ボールを捨てているのだろうが、知らない人の方がネット上で声が大きいのは、困ったものである。
当ブログ筆者は、製紙工場の集まった愛媛県東部の旧伊予三島市、現四国中央市で生まれ育ったから、こんなぼうげんを吐く人は、「ゴミ」(の値打ちを知らない人)だと思うのである。
凡そ、紙製品の中で、段ボールはリサイクルしやすくて、段ポール工場は、大鍋で段ボールをグズグズに煮て新品同然のパルプにリサイクルして、新たに段ボールを作っているのである。
再生しやすいように、段ボールの印刷は、鍋で煮たら、直ぐ剥がれるものにしている。
と言うことで、新聞紙と並んで、廃品回収の優等生である。つまり、ゴミでなく結構良い値段(廃品として)で売れるので、ホームレスの生活資金源になるほどである。
当方の町内会は、月一回の廃品回収で段ボールを回収して、他の廃品と併せて売却し町内会活動の副収入にして役に立てている。ひどい悪口を言う前に、一度、よく調べていただきたいものである。
ついでながら、段ボールに印刷されているロゴは、著作権の対象でなく、商標権の対象である。
各商標の権利者は、これまでも、自社商標を張った段ボール箱が、二次利用というか、本来の用途以外に細々と転用されているのにわざわざ文句を言っていないから、今回も何も言わないであろう。
もちろん、「**」商標付きと銘打って、商標を売り物にして大金を儲けたら話は別かも知れないが、普通は、自社商標入りの段ボールの二次以降の自然な、私的な流用には文句は言わないはずである。
以上
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