私の意見 英雄たちの選択 ニッポン 古代人のこころと文明に迫る 7/17
私の見立て★★☆☆☆ 2018/1/3 2018/02/03記
※環濠内外
言うまでもないが、環濠集落でも、耕作地の大半は、環濠外である。
環濠は、本来、生活用水路や運搬手段ではないかと思える。また、熊やイノシシなどの野獣の侵入を防ぐ目的も含めて、平時の役目があったはずである。
※時代錯誤、用語錯乱
それにしても、歴博の方の口ぶりは、時代錯誤連発で、一般人には、理解困難である。一般人に理解困難な言葉を粗製濫造して何が伝わるのだろうか。
「サービス業的な経済観念が芽生えていた」とおっしゃるが、当時カタカナ語は一切なかったし、現代語としても、「サービス業的な」「経済観念」なる現代風の専門語、一般人が判じかねる呪文めいた用語は通用していない。
当時の社会が見えたとしても、そのような時代錯誤の言葉で何を言いたいのかわからない。そして、そのような呪文は、言いっぱなしで何も補足がない。視聴者がわかろうがわかるまいが関心ない感じである。
それにしても、当時占い暦があったとはユニークな発想である。だれが暦を伝えどのように広報したのだろうか。時は、鉦や太鼓で伝えられるが月日はどうしたのか。
※付加価値の時代錯誤
歴博の方は、ここで「付加価値」なる迷言を吐くが、付加価値とは、例えば、剣に、束や鞘を付加するように、剣は剣のままで、つまり、産品自体はそのままで、装飾や付属物を付け加えることで、産品全体の市場価値を高めるものである。だから、価値の増えた部分のことを「付加価値」として訴えるのである。
金属素材を鋳造なり鍛冶加工して、産品を作るのは、素材から産物に、ものの性質が全く変化するので、価値も一変するのであり、付加価値などとは無縁である。これは、現代でも同じである。
※価値の基準なき世界
また、当時は、広い世界で普遍的な通貨がないから、市場価値なる、価値判断は、当事者によって異なる。
さらにいうと、素材を買ったときに売り手が評価した価値と産品を売るときに買い手が評価する価値は、比較対照しようがないから、価値の増減は評価しようがない。
その意味でも、「付加価値」なる現代用語は、適用しようがない。時代錯誤、用語錯乱の悪例である。
未完
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