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2018年5月29日 (火)

サイト記事 「魏志改竄説」批判1-3

                          2018/05/29 2018/11/25補筆
邪馬台国と日本書紀の界隈
『三国志』「魏志倭人伝」後世改ざん説の可能性を考える〈1〉

*コメント
 通常、商用出版物でないサイト記事批判は、よほどでない限り公開しないのですが、今回も例外としました。

 サイト記事のトップで、『「邪馬台国熊本説」の中核をなすのが、「魏志倭人伝」後世改ざん説』と明言されていて商用出版物に次ぐ位置付けとします。

 「邪馬台国熊本説」自体は、史料である倭人伝の一解釈ですから、他人がとやかく言えるものではないのですが、その中核として採用している正史改竄、差し替え論については、大きな誤解を持ち出しているので強く批判せざるを得ないのです。
 
*批判の主旨
 タイトルを「可能性を考える」としていますが、ここに主張されているのは、ご自身の主張を裏付ける「特定の記事改竄」が行われたが、原資料を含めてその証拠は消されているとの決めつけであり、その「特定の記事改竄」は、「邪馬台国熊本説」を成り立たせるのに欠けている「証拠」の重責を背負っているのだから、大変な暴論なのです。
 
 「邪馬台国熊本説」が考慮に値するとしたら、そのような強引なこじつけは要らないはずです。
 
 ということで、ここで取り上げる魏志改竄説(改竄は、後世でないとできないのです)とは、聞くからに暴論で、三国志権威とされる古代史家の「古代史家全員嘘つき」説に匹敵する暴論と聞こえて辟易しそうです。
 
 どんな史料も、歴史上、絶対内容が変化していないという絶対的な保証はないから全体が信用できないと言われると、信用できる史料は一つもないとなります。学問的態度は、確証がない限り史料は適確に継承されていると仮定する前提で議論を進めるものです。
 「推定有効」、つまり、決定的に無効とされない限り有効と見るものです。無効を主張する者は、確固たる証拠を提示しなければなりません。立証義務というものです。
 
 どんな史料も、改竄の可能性を絶対的に否定できないという主義の確固たる証拠を提示するのは、不可能でしょう。まず、自身の手元証拠が、改竄されてないという証拠を確立しなければならないのですから、まず自己攻撃になっています。
 また、自己の主張を保って、既存の主張を全て排斥する排他的な論証は、全論客を敵に回す攻撃であり、視点の定まらない安易な類推は控えたいものです。
 

*論考の確認
 同サイトの論法は、次のようなものと思われます。

  1. 敦煌残簡は、呉国志「特定部」の写本である。
  2. 残簡特定部は、特定部と行文が一部異なる。
  3. 残簡特定部は、写本時の国志写本を正確に写し取っている。
  4. 現存刊本は、敦煌残簡以降に改竄されたものである。

 しかし、この段階的論証は、以下順次述べるように確実なものとは言えません。むしろ、可能性薄弱と思われますから、諸説を覆すことのできるものではないと思われます。

*個別確認1
 1.は、基本的な論証が欠けています。

 著者は、残簡特定部が、呉国志(韋昭呉書との混同を避ける)の特定部と同様記事であったことから、敦煌残簡は、呉国志の写本と速断していますが、これは有力な推定であっても断定できないのです。残簡には、呉国志の一部であることを示す編集事項が書かれていないと考えます。

                                      未完

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