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2018年7月 5日 (木)

今日の躓き石 サッカー日本代表は賢い「メンタル」が不足か

                          2018/07/05
 今回の題材は、サッカーワールドカップの負け方批判である。
 但し、誰が悪いとか、どのプレーが悪いかという話ではない。結果論で、負けない「叩き」を繰り出すのは「男がすたる」と感じる年寄りの「建設的な」議論をお見せする。
 毎日新聞の記事で、代表の吉田選手が「ずるがしこさ」が不足していた(?)という趣旨の見解が出ていて、失言なのか、了見違いなのか、そのまま報道されている。
 一素人の意見だが、国内最高のプロのブレイヤーが、国民の願いを託されて戦っているからには、それこそ、「死んでも」負けない戦い方を志すべきではないか、と思うのである。「ずるがしこさ」の真意は不明だが、記者がそのまま引用しているからには、普通人が感じる否定的な言葉と思うのである。

 これに対して、敵はかなり確実に勝てる戦い方を知っていて、それを狙ってきたのである。単純に、かしこいから強い、強いからかしこいのである。
 日本代表は、「なせばなる」とばかりに、ひたすら勝ちに行って、力及ばなかっただけでなく敵の読み筋に入って必殺技を返されたのは、セットプレーの失敗と言うより「メンタル」の負けでしかない。

 スポーツ用語としての「メンタル」には、千差万別の意味が託されているようだが、この記事で、メンタルとは、こころの働き、知恵の働きの強さを言うのである。どれだけ、相手の意図を察知して、裏をかく構想力があるかということである。選手のメンタルの強さは、ペーパーテストで知ることか出来る。従って、講習で強化もできる。科学的な指標を言うのである。

 当方は、試合に負けたときに、敗因探しをして、結果論でとがめ立てするのは大嫌いだし、大抵のことは、もっと深い見方できる玄人の「評論家」の批判が出回るから、体育の授業でしかサッカーしたことのない素人がとやかく言うことはないと思っている。
 しかし、今回は、選手の中に、「かしこさ」に対する価値観の面で、素人目にもちぐはぐな勘違いがあるようなので、余り人の言わない論法で、このあたりを一度考えて欲しいと言い立てるのである。

 と言うことで、長々しい前置きを経て、本題に入る。

 はっきり言って、日本代表は、もっとかしこくなって、つまらない負けをしないで欲しいのである。そして、「メンタル」で負けないように、状況に応じた戦い方をして欲しいのである。

 今回で言えば、チームとして、敵が相手の背の高い、強靱なディフェンスを配置しているので、コーナーキックをコール前に放り込むのは、跳ね返される可能性の高い、成功率の大変低い攻めだと感じていたはずである。確かに、ニアサイドでへディグ出来ないほどに高く、ファーサイドで落ちる蹴りかたが図に当たれば、得点できたかも知れないが、既に一度見せている型なので、キーパーが読んでいたとも言える。
 この攻め方では、全員攻撃でも成功率は上がらないのはわかっていても、攻めっ気100パーセントで、自陣は、キーパー一人にして、強気で勝負をかけたということだろう。
 一方、相手は、素人目にもわかる陣立てで、高速カウンターアタックを狙っている。
 敵の狙いが当たれば、止めようのない必殺の攻めであるし、失点すれば、残り時間がないから、点を取り返す可能性は、全くないから必敗である。とすると、ほぼ必然の運びであるが、セットプレーの瞬間に、コーナーキックが相手に確保された時の展開として、かなり可能性が高いことが予想できたはずである。

 このように、終了間近のコーナーキックは、チャンスでなく、大変なリスクと捉えて、今回も、ショートコーナーで粘り強く敵陣に寄りつく攻めを選択する方が、随分かしこかった。別に、自陣でボール回しするのではないから、はなから嫌われるものではないと思う。その際、中盤でボールを取られても、持ちこたえることはできたと思うのである。

 結果として、延長になったら依然相手の攻勢に押されて、不利な戦いが続いたかも知れないが、30分あれば取られて取り返す戦いが出来たかも知れない。リスクと見合ったチャンスが残されていた。

 と言うことで、今回の反省として、代表チームの全員は、もっとメンタルを鍛えて、かしこくなって欲しいのである。チームとして、そういう期待ができるレベルに達したと思うのである。
 いや、個人的に、凡そスポーツ系クラブ活動の経験の乏しいものだから、闘志、当誌、自信の保ち方、かき立て方が「メンタル」である(らしい)という体育会系標準語に外れているかも知れないが、勝つためには、賢くなる必要が求められるときがあるのではないかと愚考する。

 メディアが何と言おうと、声の大きい文句や、叩き屋が何と言おうと、果敢に攻めて美しく散るのは、最善の戦い方ではない。サポーターにスポンサーも加えて、みんな先に進んで欲しいのである。大きな目的を抱えたさむらいは、世間から罵られる恥を忍ぶことが出来るはずである。

 以上、代わりにやって見ろといわれても、出ていけない者の無責任な意見でしかないのだが、ご一考いただければ幸いである。

 そして、強いとか弱いとか強化せよとか言われる「メンタル」なる、いい加減なカタカナ語がスポーツ報道から絶滅するのを望むだけである。

以上

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