今日の躓き石 毎日新聞が不遇の身に汚名上塗り 「リベンジ」
2018/07/11
本日の題材は、7/10付けの毎日新聞大阪朝刊第13版、総合面の「ドキュメント 男**の再出発」と題した連載記事の第二回である。選手名を伏せたのは、見出しに曝された血なまぐさい言葉が、当人の責任でないと思うからである。
毎日新聞は、新聞報道界の帝王でありながら、不遇の地位からの脱出を図っている選手に「リベンジ」、つまり、血の復讐の汚名をかぶせたのである。
それでなくても、猛々しい、不遜などと言い立てられているのに、この時期、つまり、7月末までの目処を控えている身に、これは、何とも非情な決めつけである。選手は、背後から撃たれてとどめを刺された感じである。
それでなくても、猛々しい、不遜などと言い立てられているのに、この時期、つまり、7月末までの目処を控えている身に、これは、何とも非情な決めつけである。選手は、背後から撃たれてとどめを刺された感じである。
余りの無残な見出しに、内容を見る気になれない。
いくら、選手としての技量十分な状態で「戦力外」として放りだされても、それは、プロ野球界のルールを外したものではないし、違法でもないから、いくら不平・不満があっても、球団に対して復讐を言い立てるべきものではない。
また、その際に、他の十一球団が一切声を掛けなかったのにも、大変不満であろうが、それも復讐心を言い立てるべきではない。
このような境涯にある者には、「リベンジ」は禁句である。いや、そうでなくても、テロリスト紛いの「リベンジ」は、一般的な報道から滅ぼされるべきである。
いや、仮に、当人にそうと受け取れるような不穏な言動、行動があったとしても、全国紙の客観報道が、このような不穏極まりない言葉で、ことさらに賑やかすべきではないのである。
どこかの球団が採用を考えたとしても、個人的な復讐に手を貸すわけにも行かず、これでは、二の足を踏むのではないか。
と言っても、別に、お涙頂戴の悲劇に仕立てて憐れみを買う必要はない。実力の世界であるから、どの球団も、戦力として必要と思えば、別に毎日新聞が不都合な復讐譚を書き立てなくても、手を伸ばすはずである。
と言っても、別に、お涙頂戴の悲劇に仕立てて憐れみを買う必要はない。実力の世界であるから、どの球団も、戦力として必要と思えば、別に毎日新聞が不都合な復讐譚を書き立てなくても、手を伸ばすはずである。
と言うことで、全国紙の第二面に、このような不届きな見出しを見るとは、まことに情けなく思って、以後この連載は、目もくれないのである。見出しとは、そういう強い力を持っているのである。
それにしても、長年宅配講読している毎日新聞も落ちたものである。担当記者が了見違いをして、個人攻撃の問題記事を書いても、誰もチェックして止めないというのは、編集不在の惨憺たる様である。購読停止はしないが、見る気のしない記事があっては、もったいなく思うのである。
以上
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