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2018年8月23日 (木)

今日の躓き石 トップメーカーニコンの格調、デジカメウォッチ報道の粗雑

                          2018/08/23
 今回の題材は、ニコン(株式会社ニコン)の新型カメラ発売報道である。
 当ブログで、ニコンほど格調高いメーカーが、下位メーカーの低俗な造語と思われる「ミラーレス」を謳ったことについて厳しい意見を出した手前、様子を見たのである。
 
 言うまでもないが、ニコンの報道資料「プレスレリース」は、丁寧に選んだ言葉が丁寧にちりばめられているのだが、いかんせん報道メディアには、その意図が伝わらなかったようである。
 
 デジカメ Watchの記事で、早々に最悪の例が上げられる。
 『ラインナップは高解像度タイプの「Z7」と、オールラウンダータイプの「Z6」の2機種。新たなブランド名称として「Z」を冠する。価格はいずれもオープン。』
 と、物々しく謳い上げている。
 
  しかし、カメラの世界で「オールラウンダータイプ」とは、何を言いたいのだろうか。まして、「オールラウンダー」は、プロスポーツ報道では見過ごされているらしいが、文法外れのインチキ英語のカタカナ語であり、大人が口に出すのも恥ずかしい、こども言葉である。まして、ここには、このインチキ言葉の説明がない。
 
 ニコンのレリースは、当然、こんな馬鹿馬鹿しい言い方をしていない。
 『「Z 6」は、有効画素数2450万画素、ISO 100~51200の幅広い常用感度域を実現したオールラウンドモデルです。
 どうも、画素数を抑え、感度域拡大もそこそこに抑えた中庸モデルという意味らしい。オールラウンドという言葉に、少々相応しくない気はするが、根拠が示されているので、そのように受け取ることができる。節度を守っているのである。
 
 メーカーのサイトで見ると、『有効画素数2450万画素と常用感度ISO 100~51200を両立。』とされていて、どうも、二刀流の意図で、新語を使い下ろしているらしい。この辺り、本来両立困難なものをニコンの技術力で解決したという技術屋さんの自慢話のようである。感心はしないが、この程度の造語の無理は非難するほどではない。
 
 して見ると、先の報道は、メーカーの意図を汲み損ね、素人考えの勝手な造語を押しつけたものとなる。唯一無二に近い専門メディアとして困ったものである。
 
 『新たなブランド名称として「Z」を冠する。』と言うのも、いい加減なものである。
 
 正確には、ブランド、技術名称というのが、妥当な言い方であり、ブランド名は俗用、ブランド名称は、何かの勘違いである。商用サイトの筆者なら、一度、よく調べていただきたいものである。また、英字一文字を何かの名称に付け足しても、新たな商標とはならないものと理解しているが、確認いただければ幸いである。
 それにしても、「Z6」,「Z7」なる英字+数字の二字で商標登録することはできない。三字でも、まず無理なはずである。
 賢明で慎重なメーカー自身は、これが「Z」シリーズだという言い方を一切していないと思われる。ブランド、商標として使用しないのである。
 
 これらの点も、専門メディアの報道として、随分素人くさい、お粗末な言い方である。
 
 以上、デジカメ Watchは、実質的にこの分野で唯一のネット報道であり、また、拙速に走らず、丁寧なものと考えていたが、今回の記事は大変、不出来である。

以上

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