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2018年9月24日 (月)

今日の躓き石 毎日新聞スポーツ欄に不屈のリベンジ

                      2018/09/24
 今回の題材は、毎日新聞大阪朝刊第13版スポーツ面のプロ野球記事である。スポーツ新聞に根強い「リベンジ」にコップ一杯の水を差した記事に続いて、品格を問われる全国紙に、根強く「リベンジ」が生き残っていて、その不屈の病根に一言言わざるを得なくなった。
 
 毎日実戦を繰り返しているプロ野球だから、その都度失敗があり、成功があるのは当然である。別にだまされたわけではないから、失敗する度に恨みに思って、仕返しをしていては、もたないはずである。しかし、安易なメディア担当記者は、つまらないネタを蒸し返さないと、記事を書けないらしい。困ったものである。
 
 特に、今回の例では、前日チャンスに打ち取られたが、今日は殊勲打を打てたという事であり、そりゃ、いくらプロでも、毎回、毎回ヒットを打てるわけではない。チャンスに凡退しても、その試合から引っ込められるだけで、別に首になるわけではない。
 
 同じ打ち取られかたをしないように、次の好機での一打を狙うものではないのか。また、さよならの一打が試合を決定づけたように見えるが、その一打以外の全プレーが、残らず愚にも付かない無意味な時間を費やしたわけはないのである。塁上の走者は、劣らぬ功労者なのである。
 それが、チームの強さと思うが、違うのだろうか。
 
 
忘れてならないのが、野球はチーム九人で攻め、九人で守って戦っているのである。その中の一人が、個人的な復讐心、敵愾心で気負い立っていたら、チームプレーではなくなるのではないか。「リベンジ」など言うべきではないのである。この試合は、おまえ一人のために戦っているのではないのだぞ。
 
 ここで大事なのは、記者が見出しで謳い上げているのは、A型リベンジ、つまり、「やり返してやる、血祭りに上げてやる」という、今は廃れている言い回しだという事である。若者の言うのは、B型リベンジ、つまり、もう一丁という軽い意味である。
 
 一つのカタカナ言葉に二つの紛らわしい意味があって、プロの記者すら気づかずに気ままに混同しているようでは、読者に広島カープ松山選手選手の真意が伝わるはずがない。
 誤報に等しい失態である。プロの報道人にしては、情けない。
 
 それにしても、定番とも言える問題表現が、堂々と紙面に出るという事は、毎日新聞社には、良心がないのかと疑いたくなるのである。一片の見出しは、紙面に出るまでに、複数の人々の批判に遭うものと信じているから、宅配講読を続けているのである。担当者が書いたら、何も審査せず、そのままなのだろうか。新聞の品格は、記事の中の最低のものに合わせて評価され勝ちである。
 
 何とか、良心ある各メディアから、「リベンジ」なる野蛮な言葉が消え去る日が来てほしいものである。微力ながら、当方は、気がつく限り、こうしてか細い摘発を続けるのである。
 
以上

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