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2018年10月 9日 (火)

今日の躓き石 毎日新聞プロ野球戦評の愚

                       2018/10/09
 今回の題材は、毎日新聞大阪夕刊スポーツ面である。休刊日の夕刊であるから、実質上は、朝刊並の重さがある。また、ことは、全国紙の見出し付き署名記事であるので、遠慮せすに批判できるというものである。
 言葉遣いがどうこう言うレベルではないので、同意いただけないことも多いと思うが、あくまで、個人的な少数派の意見である。

 
 要は、阪神タイガースの今シーズン最下位が確定したことに対する毎日新聞としての総括的な批判であろうが、それにしては、随分程度が低いなと呆れるのである。
 
 まずは、「誰がこんな事態を予想したであろうか」との問いかけであるが、シーズン中盤、例えば、オールスター戦時点で、この結果を怖れていたファンは多かったものと思う。
 別に世論調査したわけではないから、これは当方の勝手な推測である。記者当人は、周辺のファンの意見を一切聞かないのであろうか。十人に聞けば、何人かは、不安を語っていたはずである。新聞記者として、不用意な発言と言いたい。
 監督の発言として、「現実は認めないといけない。ファンに申し訳ない」とされているが、現実を見ずにいたのは誰だろうか。
 確かなのは、シーズン通じて監督の高言を信じて来場していたファンにウソをついたことへの謝罪であろうか。大方のファンは、チームが勝つのを見たくて足を運んで、入場料を支払っているのである。
 これに対して、甲子園で大きく負け越したのは、「結果」などときれい事でごまかすべきものではなく、ファンに対する裏切りである。選手も、勝っているところを見て貰いたかった之ではないか。
 
 言い方は良くないが、この三年間は、素人目にも戦力が下り坂を辿り、元気なのは、救援投手陣と「ベテラン」二人だけと見えていたのである。
 記者は「歯車がかみ合わない」ときれいごとを言っているが、書かれているのは、若手投手が期待通り伸びなかったと言うだけで、それでチームが傾いてどうするのか、としか思えない。一番あてにならない歯車の一個が働かなかったのを上げて、他の歯車を論じないのでは、総括にならない。
 高卒二年目の投手に、シーズン通じての不出来な投手陣を代表させるのは、かわいそうではないか。まして、それで以て、チーム全体の不振と結びつけられては、たまるまい。
 
 救援陣が奮戦しても、打線が点を取れず、勝てなかったと軽く書き飛ばしているが、チームがとことん低迷した原因はそこにあるのではないか。
 続いて、「ベテラン頼み」が改善していないと言うが、実績十分で、他チームが怖れる二人は、一々年齢を書き立てなくても、十年先のチームにいないのは確実である。だから、いる間はチームを支えて貰うのが、順当な考え方であって、「ベテラン頼み」は、素人考えでは最善策である。
 

 それとも、高給取りの二人が外野に頑張っていると、若手が育たないので出場試合を減らせと言うのだろうか。二人はチームの主戦力で大きな比重を占めているから、欠場すれば、チームが非力になるのは、二人のせいではないし、二人に依存する戦い方のせいでもない。話の持って行き方が不細工で、お門違いである。
 
 最後に、監督発言を引用して、「全員がこの結果を受け止めて、来年のグランドで表現するしかない」と総括しているが、誰に結果責任を押しつけているのだろうか。
 期待通りに育たない若手を起用し続けている指揮官の不手際なのか、ファームが日本一になっているのに、一軍の戦力は最下位にとどまっている不体裁を言うのだろうか。「全員」と言い放っても、試合の場に出られない者達には、何の責任も問えないはずである。
 
 普通、プロスポーツチームの成績不振は、監督が一身に背負うべきである。
 いろいろ裏の重大な事情があって、そのように言えないのであろうが、以上の発言を聞いていると、見苦しい保身策に見える。
 
 結論として、当夕刊記事は朝刊記事でないので、このように大々的に書き立てるべきものではなく、単に戦評記事に止めるべきであり、記者の高説を述べたいのであれば、朝刊の場で、指揮官の責任に、きっちり言及すべきものと思われる。
 この対応は、全国紙の品格に欠け、ファンに対しても、チームに対しても、非礼の極みである。


 毎日新聞のスポーツ面が、不出来な最下位の結果とは言え、多くのファンに支持されてきた伝統あるチームのシーズンを総括するのであれば、その程度の見識を求められていると思うのである。
 
 毎度であるが、当方は、毎日新聞社の役員でも大株主でもないので、別に、以上の発言に何の権威も無いのである。
 
以上

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