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2018年11月 9日 (金)

今日の躓き石 毎日新聞の恥拡散 河内の「リベンジ」 日生の汚名 

                     2018/11/09
 今回の題材は、毎日新聞大阪版地方面「河内」の看板のもとに、「日生 リベンジ果たす」と大見出しで、「毎日新聞」の金看板に泥を塗り、一方、日本生命は呼び捨てで、こちらもたっぷり泥を塗られている紙面である。
 
 ここで言われている「リベンジ」は、以前負かされた相手に恨みをだいて、今回、見事に「ぶちのめした」ことを高々と誇っているらしいが、伝統ある立派な企業が言い立てるべきこととは思えない。
 
 引用された副会長談話を見ると、言葉遣いは表面上和らげられているが、
趣旨は、予選で負けた相手に本大会で「やり返せ」、「血祭りに上げろ」である会社として、復讐、仕返しの動機付けがないと勝てないチームに育てたのだろうか。宿願を果たして、この後、どうやって闘志を維持するのだろうか。

 担当記者は、趣旨を忖度して、この見出しにしたようである。

 
 となると、新聞社が正直に「報道」しているのだろうが、これでは、野球チームに社名を名乗らせた努力が、却って社名に泥を塗っている。
 
 どちらにしろ、全国紙の紙面に出て来るべき言葉ではない。
 
 まして、ここに使われているのは、今日広がっている「リベンジ」、つまり、再挑戦とは違う、野蛮な使い方である。やられた相手にやり返す、血塗られたものである。担当記者の語感の荒廃は、何とも言いがたいものである。
 
 相手チームは、正々堂々と試合して勝った結果をこのように恨まれては、情けないであろう。次回対戦の折は、貯えた恨みで復讐しろというのだろうか。復讐の連鎖が綴るのが、毎日新聞の考える社会人野球だとしたら困ったものである。
 
 それにしても、毎日新聞には、用語基準はないのだろうか、あっても、徹底していないのだろうか、紙面を世に出す前に校閲はしないのだろうか。
 
 このような野蛮な言葉の世間への蔓延と子供達の言葉の汚染を身をもってでも止めようという志はないのだろうか。
 
 と言うことで、またも、残念な苦言を呈することになり、情けない朝を迎えたのである。
以上
 
後日談
 次の試合は、当のチームにしてみたらくやしい完封負けだったのだが、毎日新聞の報道した監督談話で、最初の失点を起こした、つまり、タイムリーエラーした選手に憤懣のすべてがぶつけられていて興ざめであった。

 そんなことを、全国に報道される場で言うものではない。

 大体、完封されたのは、チーム全体の問題である。しかも、一点差でなく、追加点を取られている負けだから。最初の一点がなくても、なんで負けても、負けは負けである。
 エラーは必ずあるものだから、恨みっこなしである。
 
 選手権大会の場で、点が取れずに負けたのは、端的に言えば、監督の責任である。
 それとも、エラーで一点先取された瞬間に、もう負けて当然とでも思ったのだろうか。負けをメンタルな流れのせいにするのは、随分、無責任な指導ではないかと危惧する。

 いや、ここでは、監督を辞めろと言っているのではない。絶対にない。執念に凝り固まった考えと「責めつける」発言を改めて、次の試合に取り組む意欲を育てて欲しいだけである。
以上

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