« 倭人伝随想 1 倭人とは何者か 3/3  | トップページ | 倭人伝随想 4 倭人伝の来た道 写本継承の話 1/2 »

2018年11月24日 (土)

今日の躓き石 「リベンジを果たした」が消えない悔恨 NHKアナの浅はかさ

                                    2018/11/24
 本日、NHKGで中継の「多摩川クラシコ」とは、対戦しているサッカーJ1のFC東京と川崎フロンターレの本拠が、東京多摩川を挟んで対峙していることから名付けられたということが、さすがにNHKらしく、丁寧に解説されたが、この点は、最後に触れる。
 
 番組の半ば、前後半のブレイクタイムで、ほぼ拮抗する両チームの過去の対決を回顧しているから、負けたり勝ったりは必然であるが、大逆転で負けた翌年、大差で叩いて借りを返したのは、気分として高揚したのであろう。
 
 そこで、「リベンジを果たした」と禁句がNHKアナの口から飛びだした。NHK中継で、何とも不用意である。ここでは、当世風の軽い意味でなく、血祭りに上げるという蕃風であり、プロ中のプロによる暴言は、とても見過ごせないのである。

 現に、選手は、勝って借りを返して大逆転負けの痛みを解消したというのでなく、いまだに、逆転負けへの悔恨の念があると言うから、報復してチャラにしたと見るのは、野次馬根性以外の何物でも無いようである。
 
 サッカー選手は、一時の勝ち負けの感情、というか、貸し借りの勘定では動いていないのであろう。一流の報道関係者は、もう少し、選手の心情を察するべきである。
 
 それにしても、番組構成で過去の対決を回顧する以上、当然、条件反射でそう言いたくなる展開が予想されているから、そこの所を、成り行きの常套句に流されず、ぐっと、堪忍袋の緒を締めてプロ根性を示して欲しいのである。
 
 因みに、「クラシコ」は、スペイン語由来であり、ラテン系のチーム名が多いJリーグにまことに相応しいのである。「ダービー」などと、イングランド気取りは、そぐわないし、どこでも「ダービー」となると、言う奴の安直さを歎くところである。
 
 以上、「リベンジ」弾劾は別として、クラシコ談義の感心も不満も、素人の咄嗟の思いつきであるから、別に真剣に取り組んで頂かなくても結構である。
 
以上

« 倭人伝随想 1 倭人とは何者か 3/3  | トップページ | 倭人伝随想 4 倭人伝の来た道 写本継承の話 1/2 »

今日の躓き石」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック

« 倭人伝随想 1 倭人とは何者か 3/3  | トップページ | 倭人伝随想 4 倭人伝の来た道 写本継承の話 1/2 »

お気に入ったらブログランキングに投票してください


2024年12月
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31        

カテゴリー

  • YouTube賞賛と批判
    いつもお世話になっているYouTubeの馬鹿馬鹿しい、間違った著作権管理に関するものです。
  • ファンタジー
    思いつきの仮説です。いかなる効用を保証するものでもありません。
  • フィクション
    思いつきの創作です。論考ではありませんが、「ウソ」ではありません。
  • 今日の躓き石
    権威あるメディアの不適切な言葉遣いを,きつくたしなめるものです。独善の「リベンジ」断固撲滅運動展開中。
  • 倭人伝の散歩道 2017
    途中経過です
  • 倭人伝の散歩道稿
    「魏志倭人伝」に関する覚え書きです。
  • 倭人伝新考察
    第二グループです
  • 倭人伝道里行程について
    「魏志倭人伝」の郡から倭までの道里と行程について考えています
  • 倭人伝随想
    倭人伝に関する随想のまとめ書きです。
  • 動画撮影記
    動画撮影の裏話です。(希少)
  • 古賀達也の洛中洛外日記
    古田史学の会事務局長古賀達也氏のブログ記事に関する寸評です
  • 名付けの話
    ネーミングに関係する話です。(希少)
  • 囲碁の世界
    囲碁の世界に関わる話題です。(希少)
  • 季刊 邪馬台国
    四十年を越えて着実に刊行を続けている「日本列島」古代史専門の史学誌です。
  • 将棋雑談
    将棋の世界に関わる話題です。
  • 後漢書批判
    不朽の名著 范曄「後漢書」の批判という無謀な試みです。
  • 新・私の本棚
    私の本棚の新展開です。主として、商用出版された『書籍』書評ですが、サイト記事の批評も登場します。
  • 歴博談議
    国立歴史民俗博物館(通称:歴博)は歴史学・考古学・民俗学研究機関ですが、「魏志倭人伝」関連広報活動(テレビ番組)に限定しています。
  • 歴史人物談義
    主として古代史談義です。
  • 毎日新聞 歴史記事批判
    毎日新聞夕刊の歴史記事の不都合を批判したものです。「歴史の鍵穴」「今どきの歴史」の連載が大半
  • 百済祢軍墓誌談義
    百済祢軍墓誌に関する記事です
  • 私の本棚
    主として古代史に関する書籍・雑誌記事・テレビ番組の個人的な読後感想です。
  • 纒向学研究センター
    纒向学研究センターを「推し」ている産経新聞報道が大半です
  • 西域伝の新展開
    正史西域伝解釈での誤解を是正するものです。恐らく、世界初の丁寧な解釈です。
  • 資料倉庫
    主として、古代史関係資料の書庫です。
  • 邪馬台国・奇跡の解法
    サイト記事 『伊作 「邪馬台国・奇跡の解法」』を紹介するものです
  • 陳寿小論 2022
  • 隋書俀国伝談義
    隋代の遣使記事について考察します
無料ブログはココログ