今日の躓き石 毎日新聞駅伝報道の「リベンジ」汚染
2018/12/24
本日の題材は、の毎日新聞大阪13版スポーツ面の高校駅伝報道である。高校男子の結果を一ページで報道する一面のど真ん中の記事であるから、大見出しではないものの、大会を主催する新聞社としての力の入った報道だと思うのである。
駅伝は、競争であるから、互いに勝ったり負けたりして恨みを募らせるものではない。いや、元々、スポーツに復讐だの怨念は無いはずであるが、なぜか、全国紙たる主催紙が、復讐譚を書き立てて、生臭い話に仕立ててしまうのである。
堂々と書いているのは、昨年追い越された場所で、逆に追い越して優勝した、ざまを見ろ、昨年はやられたが、血祭りに上げてやった、ということになる。チームが、「リベンジ」を果たしたということは、監督以下、全員がそう思っていたという報道であり、それが優勝の原動力となると、これからも、復讐の連鎖で血塗られた世界が続くことになる。
伝統ある全国紙ともあろうものが、そうした前時代的な蕃風に加担しているのは、何とももったいない話である。
どうか、後世の若者に、この負の遺産を押しつけずに、スポーツマンらしい競争心が高まるよう、せめて、リベンジは、「絶対禁句」にしてほしいものである。
もし、高校駅伝の指導者が、復讐心をかき立てでも、勝てばいい、結果が全てだと思っているとしたら、それは、考え直してほしいものである。
毎日新聞社には、主催紙として、そのような助言は欠かせないと思うのである。
毎日新聞社には、主催紙として、そのような助言は欠かせないと思うのである。
以上
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