今日の躓き石 毎日新聞社会面見出しの「リベンジ」汚染拡散
2019/03/13
今回の題材は、毎日新聞大阪13版の社会面「復興五輪の実像」と題したコラムの見出しである。『石原氏 「64年のリベンジ」』とあり、となりに人物肖像が掲載されている。
「実像」とあるから、教科書に出て来る光学的な「倒立実像」かとも思うが、少なくとも、載っているのは、高名な石原慎太郎氏らしいし、倒立ではなく、正立しているので、多分「正立虚像」の言い間違いかとも思える。
いや、国全体の課題であるべき「復興五輪」が、一個人の復讐劇として描かれるのは、隠された実態を読者に紹介するものとして適当なのかどうかである。少なくとも、一個人の復讐劇は、個人が知人相手に語るのは良いとして、半ば公人として全国紙が報道して良いのかどうか、大いに疑問である。
そんな記事は、見たくないので、即「ゴミ箱入り」かも知れない。全国紙が、精一杯につけた見出しだから、そこにゴミが書かれていたら、中身もゴミと決めて良いはずである。
そんな記事は、見たくないので、即「ゴミ箱入り」かも知れない。全国紙が、精一杯につけた見出しだから、そこにゴミが書かれていたら、中身もゴミと決めて良いはずである。
これが、言いたい放題のスポーツ面なら別として、社会面に適確なのかどうか、大変、疑問である。
いや、百歩譲って、そのような発言があったと報道しているのだとしても、リベンジというカタカナ語に、大別して二つの意味があって、そのおもての意味が、テロリストの大義であることは、配慮すべきである。
石原氏が、誰に対して正義の刃を振りかざしているのか知らないが、全国紙が、うじうじした恨み言に荷担しているのは、忌まわしいものに思える。
石原氏が、誰に対して正義の刃を振りかざしているのか知らないが、全国紙が、うじうじした恨み言に荷担しているのは、忌まわしいものに思える。
毎日新聞には、報道人としての良心も、言葉の護り人という使命感もないのだろうか。
以上
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