今日の躓き石 「人生の最後」と言わないで欲しいソフトボールの鉄腕
2019/04/22
本日の題材は、毎日新聞朝刊大阪14版のスポーツ面、「アスリート交差点」「諸行無常」と題された署名コラムの、大変ショッキングな一言です。と言ったものの、よく目をこらすと「ソフトボール人生」と書かれているので、少しは気分が鎮まるのですが、それにしても読者にショックを与えています。
思うに、東京五輪の後、次の五輪がないので、その時点で、引き続き日本代表にとどまるという当然の選択肢以外に、代表引退、現役引退もあり得るということなのでしょうが、それにしても、そのあと、指導者としての活躍も大いに期待しているので、「人生の最後」などと言わないで欲しいものです。
最高峰に立っている人が、このような不用意な言い方をしていても、まわりの誰もたしなめないのは大変寂しく思うので、ここで、嫌われ役を買って出ているのです。
せめて、「選手生活の頂点」を極めたあとの進路とでも、前向きに言ってほしいものです。
いや、これは、個人的な批判でなく、スポーツ界全体に漂う「**人生」という安っぽい口ぶりに不満で、わざわざここに書いているものなので、かねがね尊敬している選手の名前は出さないのです。
また、これは、毎日新聞記者の書いた記事ではないので、全国紙として云々とは言わないものです。一人でも多くの「アスリート」が、「**人生」の耳当たりの悪さに気づいてくれたらと思うだけです。
以上
追記 ここて言う鉄腕は、この年寄りが若い頃に声援を送った、西鉄ライオンズ稲尾和久投手です。とてつもない記録を多く残していますが、一番印象に残っているのは、初戦から自身の2敗もあって3連敗していた日本シリーズて、連戦連投で逆転の4連勝を呼び込んで、チームに栄冠をもたらしたことです。
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