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2019年5月 9日 (木)

今日の躓き石 毎日新聞野球報道「リベンジ」汚染と迷走

                      2019/05/09

 本日の題材は、毎日新聞大阪朝刊13版、スポーツ面の「逆転サヨナラ」ゲーム戦評の締めである。「首位チーム相手に強烈なリベンジを果たした。」と格好を付けているが、何とも、格好の悪い言葉遣いである。

 「リベンジ」なる悪質なだめ言葉談義は恒例であるが、担当記者が理解していないようなので、復讐、いや復習する。

 「リベンジ」は、いわゆるカタカナ言葉であるが、語源が英語とすると、revengeであり、これは、「殺す」とか「死ね」とかに類する、太古以来悪質な禁句である。現代に頻発する報復テロを正当化する言葉だからである。いや、若者言葉では、「テロ」も冗談半分になっているようだが、自爆テロを含み、多数の死傷者をもたらす行為であるから、冗談めかしている場合ではない。

 それが、特にスポーツ分野で蔓延しているのは、むしろ、前近代的な勝負観から来ていて、負けた相手にやり返す、仕返しする、ぶち殺すという不穏な意味になっている。全国紙のスポーツ報道から排除すべきであることは言うまでもない。

 ところが、近年目立っているのは、「再挑戦」の意味の、かなり軽い誤用であり、むしろ、こちらが若者文化の主流ではないかと思うのである。先日も、NHK総合の若者向けスポーツ関連番組で、「リベンジ」が連発されていたが、公共放送も、若者に迎合する時は馬鹿になるという例かも知れない。

 と言うことで、今回の記事を見ると、これは「復讐」と読める。担当記者は、若者言葉に迎合するのではなく、単に、このみっともないインチキな言葉遣いを持ちだしているようである。署名記事とは言え、ここでは個人攻撃とはしていない。全国紙の紙面に掲載される以上、全国紙の基準に沿った言葉遣いになっていると思う。毎日新聞は、血なまぐさいリベンジを公認、奨励しているのか、と言うことでもある。

 後世に残したくない「腐った」言葉が、言葉の護り人として敬意を払っている毎日新聞の紙面に、またまた出回っているのを見るのは、まことに残念である。微力な一宅配購読者として、悪声ながら、一声上げているのである。

以上

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