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2019年6月20日 (木)

今日の躓き石 毎日新聞の不思議な報道 米国人教師が語る「リベンジ」の怪

                       2019/06/20

 今回の題材は、「リベンジ」ネタにしては珍しく、毎日新聞大阪夕刊3版の社会面の報道です。

 新潟・山形地震
 TSUNAMI聞き取れず 旅行中の米国人「パニックに」

*余談満載、本題不明の非難記事
 いや、記事の主題は、来日中の米国人旅行者が、今回の「新潟・山形地震」に際して、日本語の防災無線が聞き取れず、記事に説明はないもののおそらく人里離れた野宿状態であったため周囲の人に確かめることができなかったのでしょうが、恐怖で我を忘れる深刻なパニック状態に陥ったとの経験談であり、余計な前回来日時の経緯も含めて長々と語られているものの、異国の孤立した場所で自然災害に出会って、途方に暮れたという、それ自体はありうる話としか言いようがないのです。よほど意識が混濁したのか、茫然自失したのか、名古屋の知人などに問い合わせることも思いつかず、相手から先に電話があったという混乱状態では、筋の通った説明ができなかったとしても無理はないでしょう。

 記者があえて全国紙に大々的に報道した、旅行者の本音を忖度すると、防災行政無線の定型連絡の末尾に「津波の恐れがあるので、海岸などを離れて避難所に入るように」との英語のお知らせを付けて欲しいというもののように思うのですが、それ自体は、まことにもっともです。そうできればいいでしょうが、そうも行かなかった大人の事情があるはずなのです。

 旅行者は「防災行政無線」の意味が聞き取れなかった、つまり、ここの書き方では、「防災行政無線」の早口らしいしゃべり方が不手際と非難していることになりますが、このような緊急事態での特定の機関の到らないさまを殊更非難するのでなく、旅行者の情報入手手段は、他にもあったのではないかと考えるものです。

 特に、「日本縦断」経路で人里離れた経路を延々と走り、野宿する場合、自然災害以外にも、走行中の事故、天候急変、そして、自身の身体の故障など、異常事態の対応について、自身で十分に備えているものと理解するのです。そうでなければ、無謀というものです。
 昨年8月の旅で地震に遭遇していて、最後は、自身の足首炎症で中断したことから見ても、そうした非常事態全般への意識は高かったものと推定しています。いや、軽々しく「自己責任」とは言いませんが、ここに書かれたように、防災行政無線の不備を、全国紙を巻き込んで一方的に非難されると、同胞として反論したくなるのです。

 防災行政無線と言っても、県のものか市町村のものか、説明がないので困るのですが、いずれにしろ、地方公共団体には予算・人員の限界があり、地域住民への告知は間違いなく実行するにしても、「いるか居ないかわからない、地域住民と接触がなく人里離れて孤立しているかも知れない」外国人に理解できる連絡まで手が回らないとしても、このように全国紙紙面で非難すべきものでははないと感じます。

 もしそのような必要があれば、予算・人員の活用が可能な中央、例えば、国土交通省で行うべきです。当記事は、矛先の向け所を誤っています。実際、当時、防災行政無線 の管理部門は、一般住民の災害対応に懸命で、数日間は忙殺されたものと思います。落ち度を咎めるのではなく、思いやっていただきたいものです。

 少し丁寧に言い加えると、災害発生時、「放送」、つまり、NHKを初めとする各ラジオ、テレビ放送は何も英語放送をしていなかったのかとか、ネット上に英語報道サイトは無かったのか、など、いろいろ不審を感じます。

 大の大人(年齢不詳)が、二度目の、つまり、想定範囲の筈の地震遭遇に、何すすべもなくオロオロして、知人の電話が来るまでショック、パニックに浸っていたのかと思うと、当人にとって、大変不名誉な記事と思います。

 言うまでもなく、
そのような通信事情は、当の毎日新聞記者が熟知していたはずであり、ここに書かれていない理由が不明です。

 旅行者は、個人的な意見として、「防災行政無線」が日本語で「ツナミ」と言ってるのが聞こえても意味があると言うが、地震の後にツナミが来るということだけ知ってどうなるのか不明です。まあ、それは、取材した記者が問い返していないから、趣旨不明の提言と取るしかないのです。一言で言えば、字数の無駄でしょう。

*罰当たりな「リベンジ」発言創作
 いや、当ブログ記事で本当に問題にしたいのは旅行者の再来日の由縁である「リベンジを果たす」という言い回しです。いや、今回の記事の大切な主題に全く関係無い、字数稼ぎかと思われる無駄話ですが、一応読解こうとします。

 まず、旅行者は担当教科不明の「教師」とされていますが、小中高のどのレベルかすら不明で、担当も不明、というものの「国語」(英語)教師でなくて体育教科専任などでも、英語についての権威は持っているはずです。
 そうしてみると、談話は、日本語で読むと、教師にあるまじきカタカナ語まじりの意味不明の戯言、馬鹿話に聞こえるのであり、元々、同程度の崩れた英語談話だったのが、「ちゃんと」翻訳されけているのか、日本語教養の足りない記者の創作なのか不明なのです。

 と言うのは、ちゃんとした記者であれば、日本語の正しい使い方にこだわるはずであり、人によって意味の受け取りが大きく異なるカタカナ語まじりの言い回しは、なんとしても避けるはずなのです。また、英語で禁句に近いrevengeなる罰当たりな言葉を聞いたら、「わざわざ再来日して、誰に復讐するのですか」と問い返すはずです。

 まして、このような不都合な記事を書くと、米国人教師が「リベンジ」と喋ったという誤解を広めるので、流す害毒は大きいのです。つまり、子供が真似するのです。全国紙は、正しい言葉の護り人であってほしいものです。

 さらに問題なのは、毎日新聞の校閲体制です。署名記事で、文責は記者にあるとしても、言うまでもなく、記者の訓練不足は、新聞社に全面的な責任があるのであり、このように紙面掲載した以上、毎日新聞の責任は免れないのです。このような報道記事としてどうしようもなく散漫で、しかも、子供達に伝えるべき日本語文化を破壊すお粗末な紙面が届けられるのであれば、全国紙の権威は大きく損なわれていると見られても仕方ないと思うのです。

 以上、一回の定期購読者の意見であるから、毎日新聞として、歯牙にかけないとしても驚きはしませんが、全国紙の基盤が緩んでいると感じたことは、率直に伝えたいのです。

以上

 

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